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2010年2月12日 (金)

初期のキリスト教会と鳩山首相の友愛

イエスはユダヤ教改革派であった。
新約聖書を書いた後世の人は、ユダヤ人の枠を外した新教会に集まる人をキリスト教徒とした。
初期の教会はどうだったろうか?
新約聖書の中ではパウロは激しくペテロを叱責っしている。
パウロの理解者はバルナバ(おこがましくも小生の洗礼名)ぐらいであったろう。
当時のローマ帝国は、ユダヤ教の布教をユダヤ人以外に許していなかった。
そこで、イエスの兄弟ヤコブを中心とするエルサレム派は、割礼のあるユダヤ人しか認めないとの方針であった。
つまり、割礼はユダヤ人の印であるからユダヤ教の範囲を超えていない。
ローマ帝国内での布教は合法である。
一方、ディアスポラのユダヤ人を布教の対象としたステファノなどは使徒行伝にみられるように初期に処刑された。
パウロやバルナバも割礼は重要なことではないと主張しユダヤ人以外も対象に布教を行った。
ファリサイ派ユダヤ人はイエス派教会員のシナゴーク(ユダヤ教会)への立ち入りを禁止したことによりユダヤ教改革派の教会が成立した。
そうこうしている間に、ユダヤ人の反乱でローマ帝国に(バビロニアに破壊された後に再建した)ユダヤ教神殿は再び破壊された。
そして、ユダヤ教はファリサイ派のみが残り神殿派(救い主の復活を否定するサドカイ派)は消滅した。
紀元70年の状況である。
つまり、イエスの処刑から約30年後であり、すでにパウロも死亡している。
このユダヤ教改革派が、後世キリスト教と呼ばれるように至った。
すべてが破壊されちりじりになった中から残った物といえばパウロ書簡くらいであった。
そこで、後世の人がパウロ書簡や各教会にの残った福音書などからまとめたものを新約聖書とした。
しかし、これが成立するのは2-3世紀である。
イエス処刑から既にかなりの時間が経っている。
カトリックの成立はローマ帝国が国教とした後であるから更に遅れる。
我々原典を読めない者にとっての(一般に売られている新共同訳)聖書日本語訳は本来の教義から離れていることが判らない。
本田神父の私訳やフランシスコ会聖書研究所訳を信じたい。
もとを辿れば、奴隷解放の願いを込めて神の救いを求めたのである。
弱者への共感といたわりである。
日本人のキリスト教に見られる倫理観の欠如が、小泉改革の落ちこぼれの犠牲者を更に痛めつけているのであろう。
脱税王の鳩山首相が説くキリスト教的な友愛は「駱駝が針の穴を通るような詭弁」である。
米国首脳から鳩山首相が不人気なのは、文化の違いからではなく倫理感の欠如からくるものである。
鳩山首相は、最もキリストから見放された種類の人間であろう。
彼らは、自らを善人だと思い神を恐れない愚かさに気づいていない。

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