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2010年11月 5日 (金)

イエスの系図

イエスの系図はマタイとルカ福音書で書かれている。マタイはヨセフの系図でソロモン王からダビデ王に繋がっている。一方、ルカ福音書では、マリアの系図からソロモンの弟ナタンからダビデ王に繋がる。
我々にとってどうでもよいことのようだが、当時のユダヤ社会の言い伝え(旧約聖書)ではダビデ王の末裔でないとメシア(キリスト・救世主)になれない。イエス存命時代、ローマ帝国の傀儡政権のヘロデ王はこのダビデの末裔でないためユダヤ人には尊敬されていなかった。
マルコ・マタイ・ルカ・ヨハネ福音書の中では、マタイとルカがイエスの系図を書き記している。ギリシャ語の誤訳から処女で生まれることに合致させるため聖霊が宿ってイエスが生まれたとある。
最も最初に書かれたマルコ福音書と最後に書かれたヨハネ福音書には、イエスの系図は載っていない。しかしながら、マルコ・マタイ・ルカ・ヨハネ福音書では、イエスは正式な婚姻関係にない両親から生まれた庶子、つまり姦淫の子を示す記述がいくつもある。
イエスが磔刑になったのは三十数歳で、マルコ福音書が書かれたのは紀元70年頃であるため40年しかたっていない。当時のユダヤ社会では、イエス出生は周知の事実であったのだろう。マルコの記述に「マリアの息子ではないか」(マルコ6:1) とあり、ヨセフの息子でなくマリアの息子と記したところで当時のナザレの人たちは庶子であることを知っていた。また、ヨハネ福音書にも「わたしたちは、姦淫によって生まれたのではありません。」(ヨハネ8・41)と明らかにイエスを侮蔑する記載がある。
更に、異端反駁で焚書扱いの「トマスの福音書」にも、「父も母もわかっているものが、娼婦の子と呼ばれるであろう。」とある。
聖霊でなければイエスの父とは、いったい誰であろう。

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