最後の晩餐は木曜日
キリスト教文化の欧米では、13日の金曜日が呪いの日として縁起が悪いとされる。日本で言うなら仏滅であろう。
現在では、一日ずれていて主の晩餐は水曜日に行なわれ、イエスが磔刑に処せられたのは木曜日とされている。したがって過ぎ越しの祭りの会食が木曜日の夕刻に始まるため、イエスは過ぎ越しの食事を取っていなかった。
何故、後世のキリスト教徒が間違ったかというとユダヤでは土曜日は安息日である。更に、ユダヤ人なら常識であるが過ぎ越しの祭りとそれに続く日も安息日である。つまり、金曜日は過ぎ越しの祭りのため安息日であった。マタイのギリシャ語版の福音書では安息日が複数形であるため記録者は知っていたはずだ。ヨハネ福音書(18・28)でも、ユダヤ人たちは木曜日の朝に穢れないようにと官邸に入らなかったことから過ぎ越しの食事が木曜日なのを知っていた。
我々日本人は、刷り込まれた先入観を洗い流すのは大変である。
こんどから13日の木曜日を縁起の悪い日と覚えておこう。
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