イナゴはギリシャ語の誤訳
新約聖書マタイ福音書3章には、洗者ヨハネは「らくだの皮衣を着、腰に革の帯をしめ、いなごと野蜜を食べ物とする人物であった」とある。
私は、戦後生まれであることと、イナゴを食べる習慣のない地域に育ったためイナゴの佃煮が高級品だと言われても食べれない。当時のヨハネは、動物性たんぱく質を摂取するために食べたのだろうと思っていた。ところが、ヘブライ語版マタイ福音書によれば、植物から作った平たいパン(出エジプト記のマナ)のようなものらしい。どうもイナゴはギリシャ語の誤訳でヨハネは菜食主義であったらしい。
ヘブライ語版マタイ福音書によれば、イエスは、「ヨハネは世を救うために遣わされた」と述べているのに対して、ギリシャ語版では、「すべてをもとどおりにするために遣わされた」とある。また、イエスは「およそ女から生まれたもうち、ヨハネより偉大なものはいない」といってヨハネのことを、自分より偉大な人物だと賞賛している。
どうも、後世のキリスト者によってヨハネの真実の姿が徐々に歪められてきたのだろう。
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