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2011年1月11日 (火)

複合機ネットワーク対応の将来性

複合機のネットワーク対応として、最も早くに市場に出たものは、富士通製品のWSPシリーズであろう。確か、1997年には製品が出荷されていた。
そのころは、インターネット普及前で、ISDNが導入され始めた時期である。一方、Windowsといえば、マイクロソフトは従来のアーキテクチャーをNew TechnologyにしたWindowsNT3.51が普及しはじめた頃であった。
WSPシリーズ(WEB Server Publishing )は、プリンタ・コピー・FAX・ファイリング機能を搭載したイントラネット対応プリンタ複合機であり、既存の複写機ベンダーには情報産業からの黒船に喩えられた。
当時、非常にインパクトがあり閉塞した市場の複写機ベンダーにとって麟子鳳雛(りんしほうすう)であった。
プリンタ・コピー機として導入でき、業務に合わせてファイリング・FAX・イントラネット連携機能まで拡張可能であった。クライアントサーバ環境で利用する場合には、既存のWindowsNTサーバに管理ソフトを追加するだけで、導入・運用することができた。
更に、Mailサーバとの連携でWSPの用紙利用状況を自動収集・管理でき、オプションでG4FAX通信機能もすでに提供されていた。そして、イントラネット環境の全社ネットワークにおいて、支社や工場などの遠隔地に設置されたWSPへの直接プリント、専用ネットワークと公衆網を活用したイントラネットFAX、各WSPにファイリングされた文書の相互共有など、複数のWSPを連携させた全社的なドキュメントシステムを構築を提案していた。
プリンタ複合機「WSPシリーズ」は、ネット ワークのデジタル環境と、従来からの業務や事務作業との融合を図り、イントラネッ ト時代の総合的な業務構築の変革を提案した。そして、これら全ての作業を、Webブラウザソフトを用い て、WSPが構築した情報ホームページにアクセスするだけで容易に行えた。
ところで、15年たった今の複合機と差異がなにかあるだろうか?
当時は市場投入が早すぎたのが普及しなかったとの論評もあったが、結論は不要だったということだ。
現在のネットワーク対応複合機は必要かと問えば、やはり不要であり将来は、尚さら不要であろう。
 コピー機能やプリンタ機能は、複写機であるから当然だろうが、それ以外については考えさせられるものがある。ここで、断っておくが印刷機能といっても情報系のデータの印刷であり基幹系の印刷業務ではない。
複写機ベンダーの技術者と話して何時も困るのは、印刷のことは理解しているが、サーバー側のアプリケーションを意識した範囲の話になると門外漢に近いことでる。
つまり、銀行のATMのようなアプリケーションからの直接印刷により印刷物の完全保障という概念を理解していないことだ。
次に、複写機にはスキャナーが付いているからこれをネットワークで共有すればファイリングという付加価値が付くと考える事だ。確かに、メインフレームからの印刷も可能な富士通のWSPはファイリング機能も含めて完全保障を行なうため、現在市販されている複合機よりシステム保障としては遥かに進んでいた。
問題は、誰が使うかという視点に欠けていた点である。
一般に、複写機でコピーする人材とメインフレームや基幹系の業務を扱う人材が同一場所で仕事をしない。更に、大切な業務帳票と、どうでもよい複写出力を混在させることもありえない。
スキャナーについても同様で、業務系で使用するならバッチ処理のため専用機を使用するし、貴重な入力データを複数の人が出入りする複写機の周りに置くこともありえない。
このようなことから、複写機の将来性は非常に限られたものになるであろう。昨今は、メールやファイルなどの電子データの普及やPDFでの印刷データの持ち回りで、紙に印刷しない時勢になってきた。
韓国サムソンなどにより低価格化製品が普及し始めているが、日本国内では漸減である。
複写機ベンダーの製品企画でいつも疑問に思うのは、複写機を販売するための施策であり顧客指向とは程遠い提案が多い。
 複写機ベンダーは海外生産で乗り切ろうと目論んでいるが、日本の開発人員の固定費は円高で吸収しようがない。当面、民主党政権の早期崩壊で円高対策を次期政権に至急に施して頂きたいと願うしかない。


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