呉善花拓殖大教授は、本国体験が在日に大きな影響と指摘
日本に帰化した韓国出身の呉善花(オ・ソンファ)拓殖大教授は、本国体験が在日の人生に与える影響を指摘する。 「韓国人と日本人の価値観や感性は実は正反対。だが日本生まれの在日、特に3、4世になるとほとんど日本人と同じだ」と前置きし、「韓国人としての意識があるという淡い気持ちを抱いて韓国に行くと、韓国人とみなされずに差別される。自分が文化的、感性的に日本人であることにも気付く」
呉教授は「日本ほど外国人が暮らしやすい国はない」と強調する。「在日の人は容易に帰化できる。中身が日本人と同じで、今後も生活基盤や人間関係が日本にあるなら、韓国籍のままでいるのは不自然なこと。参政権より日本国籍をとる方が先決だ」という。
また、呉教授は、<日本国籍を持つ私を入国拒否した「我が祖国」>と題した特別手記で<韓国は自他ともに認める世界有数の「嘘つき大国」である>と、辛らつな韓国批判を展開している。
その詳細は、呉教授がお母さんの葬儀でふるさとの韓国済州島へむかったが、正午過ぎに到着した済州島国際空港で入国拒否にあった。呉さんによれば、日本の赤いパスポートを入国審査官に差し出したところ、「問題があります」といわれ、つぎのようなやりとりがあった。
「入国禁止となっていますから、外へは出られません」
「なぜですか?」
「中央がそう決定しています」
「いつからですか?」
「2006年からです」
「何月からですか?」
「わかりません」
「母が昨日亡くなったので、どうしても明日の葬儀に参加したいのでお願いします」
「中央が決めたことですから、地方の私たちはどうすることもできません」
もめているところに、ひとりの女性が入ってきて、「このまま日本へ帰すしかありません」といった。
祖国では、在日朝鮮人を見下した「パンチョッパリ」と差別された李(日本サッカー代表チームの李忠成)は、その後、日本に帰化した理由が容易に理解できる。都合のいい時は、同胞と呼び、平生は「パンチョッパリ」と蔑む民族主義国家は、愚かさを大いに反省するべきだ。
民主党は呉教授の「参政権より日本国籍をとる方が先決だ」という指摘に真摯に耳を傾むけるべきだ。
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