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2011年4月24日 (日)

日本社会のサラリーマン(勤め人)とは?

「万学の祖」と称される古代ギリシアのアリストテレスは、「奴隷は言葉を喋る道具であり、牛馬と同様に人間に貢献する」と言って憚らなかったという。ヘレニズム文明や古代ローマ文明は、多くの奴隷が国家を支えていた時代である。

 私の家は家業というものがなかった。親から引き継ぐものもないため大学を出た後、別段、考えもぜずに企業に就職した。更に、親が言うように安全志向で大企業というバケモノに飲み込まれた。
運よく?一つの会社しか勤め上げないで人生を全うした人には気づかない事は多い。つまり、自分では当たり前の価値観や尺度が世の中(他人)から見て異常なことも多い。サラリーマン当時に、他社から中途入社した人(当時の部下)に雑談中に会社の印象を聞いたことがあった。彼の印象は、「前の会社に比べ雰囲気が暗い」とのことだった。何かしら不満があるから転社してきたのだろうと思っていたが、雰囲気が暗いと言われて返答しようがないので「毎日いるので私には暗いか明るいかよく判らない」と言ったのを覚えている。
中途入社後に他の部署から移ってきたので昇進が遅れているのも原因の一つかと思い、能力は判らなかったが誠実そうな人物だったので強引に昇進させてやった。所詮、大企業のサラリーマン世界は、宦官や官僚組織と同じで「不公平のバランスが取れたものを公平」と呼んでいる村社会である。
当時の持論は、部下の昇格や昇給は最も重要な事項と考え、その人の能力以上に評価することが組織運営に重要であり、最大の活力が生まれると考えていた。その後、彼の仕事がどうだったかは知らないが、前より明るい顔になったようなので自己満足していた。
多少なりとも評価をする立場を経験すれば、偉くなれば権力闘争の成れの果ての村社会であることを知っているはずだ。世間の失笑にも臆せず「泣く子も黙るF社」といわれた大企業の元社長と元々社長だった連中が今も訴訟で争っている。死ぬまで会社にしがみ付くカキの貝殻のようで愚かとしか言いようがない。

現代社会のサラリーマン(勤め人)とはいったいどういう存在なのだろうか?
今回の東日本大震災で寄付した面々を見ると気づく事があった。大口寄付者の中にサラリーマン社長という身分の人がいなかった。孫正義・柳井 正・三木谷浩史・高田明は全て会社オーナーである。
聖書(ルカ福音書)に不正経理が主人にばれた家令(僕)が、管理の仕事をやめさせられても、自分を家に迎えてくれるような者たちを作ればいいと考え、主人から借金をしている人の証文を書き換えて勝手に減額してやった。聖書に「 主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。・・・そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。」と書いてある箇所を思い出す。
解釈はいろいろあるらしいが、私は、「不正な管理人(僕)が、彼らの負債を免除してやった。」こと、不正行為で利己的な目的かもしれないが、負債に苦しんでいる人々を助けてやったことを神が評価していると解釈する。つまり、東日本大震災大口寄付者の動機はともかく「被災者に役に立った。」ことは事実である。そして、最後に「あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」と言っていることから、得た富を「悪銭であっても神の祝福に迎合するように利用したか」が重要だと説いている。

イギリスでは、上流階層にはノブレス・オブリージュ(上位者は多くの義務を負わねばならない)の考えが浸透しているため、第一次世界大戦で多くの貴族の子弟が戦死した。現代アメリカでも大富豪ウォーレン・バフェットやビル・ゲイツなど裕福な人物や著名人が大規模な寄付やボランティア活動をする。
日本では、ボランティア活動をした人々や大口寄付者の中に大言壮語していたサラリーマン社長・高級官僚の面々はいない。日本の大企業経営者は、名前が社長であっても資本家ではなく、ほとんどが雇われマダムである。つまり、従業員上がりの奴隷から出発した人物である。地位に相応しい社会貢献をするというノブレス・オブリージュの資質が備わっていない。
東京電力の社長など代表格の一人であろう。サラリーマンとは現代日本社会の奴隷階級だと思う。
サラリーマン時代に高位の地位にいた人でも、退職後に嘱託で勤めたり、子会社に天下りして蛭のように会社の生血を吸いながら保身を図る。また、「うちの会社は65歳まで勤めれるから安心だ。」とうれしそうに話をする人をみると、会社から離れられずに繋がれているほうが安心なのかと思ってしまう。
日本のサラリーマン(勤め人)とは、会社に繋がれながら粛々と作業をする古代の奴隷ではないか?
古代ギリシャ文明は奴隷制度に支えられた貴族社会が築きあげたものだ。アリストテレスのいうように「言葉を喋る道具」に文明は築けない。

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