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2011年6月23日 (木)

日本の政治家とクラウドコンピューティング

日本の政治は空白が続いているが、ネットワーク社会は、猛スピードで進化している。
近年、クラウドコンピューティングという言葉が盛んにもてはやされる。
分かりやすい環境例では、GoogleやYutubeである。ユーザがサーバー管理やアプリケーションなどを意識しないで簡単に使用できる環境だ。個人や中小企業など、ホスティングなどは、海外にサーバーを置いて安価に運用している例が多いであろう。実際、使用者側は、GmailやHotmailなどどこにサーバーがあるかなど意識しない。
システムのクラウド化により企業アプリケーションの生産性が5~12倍上がるとか、(メリルリンチの予想だが)2011年のIT投資74兆円の内12%、2014年には全投資額の60%がクラウドに投資されるという。
クラウドとは基本的に効率化をする管理技術である。今までと何が違うかといえばクラウドコンピューティングの前はシステムの仮想化で人を増やして管理していた。クラウド化で100対1以上の効率化になることもあるという。Amazonなどはサーバー管理を従来100台/人だったものを1000台/人で管理するという。

ところが、全てがそれで運用可能かといえばそれほど単純ではない。データの分析などBI(Business ntelligence)の部分はクラウドでも可能だが金融系の勘定業務(障害を起こしたみずほ銀行の業務)システムは無理である。つまり、コンピューティングといっても目的によって使い方の種類が違う。
GoogleやAmazonなどをパブリッククラウドといい、企業ベースのクラウドをプライベートクラウドと呼ばれていて、それを併用したものをハイブリッドクラウドという言い方をしている。そして、クラウドコンピューティングで特に重要なのが、クラウド上の分散データベースをどうするかである。
Google、Amazonなどクラウドを運用しているシステムは、スケール・アウトで構築して商用DBなど使用しない。Googleなどは、トランザクション処理が必要な顧客がいないと割り切った考え方でスケール・アウトで高速化している。商用DBの欠点は、Googleレベルのデータ規模が大きいものには、向かないことと価格が高いことである。極端な言い方だが、クラウドコンピューティングの進化はDBの変化を追いかけることである。

ところで産業界は、日進月歩の適者生存の世界である。後先を考えずに思いつきで原発を止めた愚か者は詐欺師集団の政治家は務まっても企業では使い物にならない。水着コンテスト程度の経験しかない大臣が、額に汗してスーパーコンピュータを開発している技術者を揶揄しているのを聞くと『陽の沈む国』になったと感じる。権力闘争と目立つこと以外に興味のない人たちが日本の政治家であっては困る。

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