富士ゼロックスのクラウドに疑問
日経新聞(8月23日)に富士ゼロックスが中小企業にクラウドを提供するとあった。メール機能、名刺作成機能、ワープロ機能などをインターネット経由で無償提供するサービスのことだ。パソコン上のブラウザ機能からアプリケーションを使用して、文書やプレゼンテーション資料などを作り上げ、社内外で共有するとある。
Zohoが無償で中小企業に提供しているメール、データ共有、ドキュメント文書管理、文書作成機能に加え名刺作成機能を提供するサービスのことらしい。
日経新聞の記事に、いくつか疑問が湧く。
★どこが日経新聞の記述に当たる「富士ゼロックスのクラウドで囲い込み」に当たるのだろうか?
★はっきり判らないがZohoのサーバーやアプリケーションをそのまま使用するのなら記事は正しいと言えるだろうか?さらに、中小企業内で、共用端末のPCでメールやワープロ機能などのために、わざわざクラウドを必要とするのか?
★CRM、請求管理、プロジェクト管理、財務管理などの業務用アプリケーションならある程度、導入目的が理解できるが、一般的なGoogle Appsに含まれるツールやサービスとなにが違うのだろうか?
★事務機器の印刷機能やスキャン機能と連携させるとあるが、中小企業が利用するヨドバシカメラやヤマダデンキには、割高な富士ゼロックス製品は売っていない。エプソンやキヤノン製品と連携ができるのか?
★Zohoのサーバーは海外にあるがスキャンしたデータ量が多いイメージ・データをインターネット上に流してもスループットなどの問題はないのか?
有料新聞なら、もっと真面目に取材して記事にして欲しいものだ。説明した富士ゼロックスも取材した日経記者も理解していない「クラウド」を記事にされると読者が困ってしまう。
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