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2011年11月 6日 (日)

大企業の再雇用の実態

20数年前の話だが、管理職試験が厳しい某社のドキュメンタリー番組がNHKで放送された。当時、非常に反響が大きく翌年に就職志願者が大きく落ち込んだ。某社の管理職(幹部社員と呼ぶ)は、完全にマネージメント専任で残業カット目的の呼称ではない。試験に受かると、落ちるのではサラリーマン人生が大きく違っていた。2000年ごろまでは、60歳を前に管理職の役職定年で他社に移り第二のサラリーマン人生をする人が多かった。しかし、昨今は、雇用が容易でないため社内にスタッフとして残る人が多くなった。昔、●●部長などと偉そうにふんぞり返っていた輩が、プライドを傷つけられながら忸怩たる思いで昔の部下に顎で使われている。会社が違うなら、割り切って本人の中で納めることはできるだろうが、同じ会社にいれば昔の驕りや愚かさを悔いながら我慢するしかない。会社にしがみつかないで起業しようにも、自分には肩書きと経歴以外になにもないことに気づく。再雇用制度は、熟練工のような労働者層なら問題は少ないだろうが、大企業に勤務し肩書きがあったホワイトカラー層には地獄を見る思いだ。人生の幸福度は、死ぬ間際の最後の短い期間が大きく影響するという。人生は、「He who laughs last laughs hardest」(最後に笑う者が最もよく笑う)という慣用句があるくらいだから洋の東西を問わず共通しているのだろう。

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