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2012年5月 7日 (月)

サラリーマン社長はなぜ辞めないか

ヤフーや2チャンネル系の会社掲示板に当該社長を誹謗中傷し、早く辞めろと書き込んでいる人が多い。株主だったり、関連企業や従業員関係の方々だろう。しかしながら、一旦地位に就くと本人の意思で辞める人などほとんどいない。日本の大企業社長というと高い給料を貰っているだろうが、元々の資産家ではない。若いときは、従業員の薄給で暮らし、会社に滅私奉公してきた。ゆえに、親が資産家でもなければ、晩年に偉くなるまで資産などないに等しい。そして、累進課税される可処分所得から肩書きに見合った使い方をすれば、金はたまらない。役員あたりから退職するまでが長いと、多少一般人よりは金が貯まるが、その間に立派な家を構えたり、車を持ったりしてしまう。60歳を過ぎて年金生活に入れば、一般従業員とさして変わらない金額しか支給されない。これまでの蓄えを切り崩さなければ、現状が維持できない竹の子生活になる。中には自己顕示欲がなく、質素倹約で生活し、退職後の時間を自分の趣味に使おうという人もいるだろうが、そういう経営者に限って、早期に退職してしまう。創業者や起業家で自分の意思で自由に進退を決められる資産家を除けば、誹謗中傷されても自ら辞めることなどできない。一部の人を除けば、大企業の肩書きや地位がなければ、なんの仕事もできなくなっている。投資家でもないサラリーマン社長には稼ぐ手段がなく生活ができないからだ。過去には、「会社が儲からないのは従業員が悪いからだ」と馬鹿な発言をする無能な社長もいた。(驕っていた)自分を見る他人の目が気になれば、なおさら辞められないのが実情だ。

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