投資とは、自分一人で考えなくてはならない
金融経済まぐというメールマガジンで世界最大級の富豪であり、最も有名で実績のある投資家、ウォーレン・バフェット氏の話があった。その中で非常に共感を受けるものがあった。
投資は「右から左にお金を動かすあぶく銭稼ぎ」と揶揄する人がいるが、それは大きな間違い。たまにそんな投資で勝つこともあるが、多くの場合、そういう経験を持つ人はそれで調子に乗り、その後大きなミスを犯す。バフェットのように勝ち続ける人は、誰もが時間も労力もかけて会社や経済を研究して、その上で脂汗をかきながら投資を行っている。
自分の過去に照らしあわせると非常に納得できる。小生も含めて調子に乗り、その後大きなミスを犯す人がほとんどのような気がする。というか今も懲りずに繰り返している。経済評論家という方々も、本当に先が読め確信ができるなら評論活動で薄給を得るより、ファンドでも設立して自分で投資するだろう。特に、著名な榊●氏などが発言するとその流れは終わったという指標にしている。日経新聞も同様で、トレンドが始まる前に書いて頂きたいが、終わりの指標には使えるので唯一購読している。ウォーレン・バフェット氏は、金への投資は利益を生まないので無駄だと主張している。しかし、昨今の政治家連中を見ていると政府保証の国債(お札)など不安でたまらない。数十円で印刷可能な紙を国債額面100万円などと印刷して無制限に販売している。金本位制度を放棄した米国も数¢の紙を100ドルといって、長期に渡って輪転機を回し続けてきた。
ウォーレン・バフェット氏のアドバイスには、「鏡を見るよ。投資という仕事の性格からいって、とにかく自分一人で考えなくてはならない。多数決では出せない。決断を下す時に内閣を集めなければならないなら、私には決断する資格がないと考える。誰も責任を取らない大人数から生れた判断は、優れたものにならないからだ」とも言っている。
日本の政治家やサラリーマン社長に聞かせてやりたい助言だ。これだけ、紙幣が増刷されている環境では、紙で持つのは不安である。デフレ社会の日本では、株や土地でもつのはもっと不安だ。
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