プリンターとクラウドで何が変わるか?
富士通ジャーナルに「プリンターとクラウドで何が変わるか?」という記事があった。顧客セイコーエプソンのプリンタと連携した「メールプリント」だ。プリンターに個別のメールアドレスを割り振り、そのメールアドレスにメールを送るだけで添付した資料や画像のデータが印刷できる機能だ。実現方法は、従来技術で可能である。これでプリンターに付加価値を与えるというが、システムセキュリティの観点からいえば裸同然のメールシステムである。記事にはパブリッククラウドではなく「プライベートクラウド」という語彙を使用しているが、このような環境でプライベートクラウドを顧客が構築するだろうか?基幹系システムの移行先となるプライベートクラウドという定義を理解していないか、基幹系システムそのものを知らないとしか思えない。セイコーエプソンはともかく富士通ジャーナルもずいぶんレベルが低いのか顧客へのリップサービスなのか不明である。ペーパーレス、内部統制、情報セキュリティが問われてる昨今、基幹系システムで重要顧客のデータを外出先など離れた場所からプリンターへ直接印刷など考えられない。現在、FAXが何故なくならないのかよく考えれば解かりそうなものだ。このような、いい加減な記事を書くと素人が混乱してしまう。富士通も困ったものである。
参考
http://jp.fujitsu.com/journal/casestudies/epson/
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