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2012年7月

2012年7月31日 (火)

プリンタの付加価値について

キヤノン、リコー、富士ゼロックスなど複写機ベンダーは、多くの機能を付加価値と称している。これら機能を、顧客サイドの環境から眺めてみた。
1.大規模顧客のシステム環境
 専門のシステム部門がネットワーク全体を一元的に管理するため、本来サーバで行うべき機能を複合機に持ち込んでも、アプリケーションの世代管理や移植を考えればメリットはない。セキュリティ、災害対応、システム管理などの対応が複雑となり使用されることはない。
2.小規模顧客(10-15人)のシステム環境
 このクラスの顧客は勘定奉行などのパッケージ商品を使用するため、PCのみで管理する方が効率がよい。そのため、複写機ベンダーの多くの機能は使用されない。
3.ソフトベンダーの対応
 ソフトベンダーにとって、複写機ベンダーが複合機上にJavaの開発環境を整えても、複合機をプラットフォームとする販売台数は、市場規模が小さくて開発投資するメリットがない。

システム全体を考慮しない付加価値は、実際に使用されないため顧客メリットがない。思い込みの付加価値とは、なにかを、再考する必要があるのでは?

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2012年7月30日 (月)

クラウド上のデータベース

最近、市場を混乱させるようなセールス・トークの用語使用が多いため、クラウドの課題について考えてみる。クラウドコンピューティングで最も重要な課題はDB(データーベース)をどうするかである。Google、Amazonなど実際のクラウドを運用しているシステムは、基本的にスケール・アウトで商用RDB(Relational Database)を使用していない。Googleなどは、トランザクション処理が必要な顧客はいないと、割り切った考え方でスケール・アウトで高速化している。商用DBの欠点は、Googleのようなデータ規模が大きいものには向かない。そして、価格が高いことも原因である。クラウドの進化はDBの変化を追いかけることである。WEB Scaleの大容量化とScale outの手法からRDBからKEY/Vale型DBになってきた。クラウドの分散DBの手法は障害やノードの追加/削除が起こった場合にも、システム全体の処理速度に影響を与えないことが求められる。Peer to Peer型の技術で何百万のサーバを連携させることも研究されているが、現在はno-hopである。(ルータのhopと考え方は似ている。)    いずれにせよ、現実的に対応するにはDBの扱いをクラウドより先に考えなければならない。既にある数TBに及ぶ既存業務データをどう移行するかが、頭の痛い重要課題である。

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2012年7月29日 (日)

愚かな日本の経営者

ウォーレン・エドワード・バフェット氏はアメリカの著名な投資家である。バフェット氏は長期投資を基本スタイルとし、長期間に渡って高い運用成績を残している。そして、IBMに多額の投資をしている。
日本のIT産業界の衰退は経営者の資質からくるものなのだろうか?
2000年代前半に、富士通に代表される日立・NECなど国産システムベンダーは事業主体をソフト・サービスにフォーカスするため印刷関連は電子媒体への投資に絞った。プリンタシステム事業を複写機ベンダーに売却した結果、時代の環境変化への適応が止まり、プリンティング事業の収縮が急速に起こった。国産ベンダーの経営者は、愚かにもソフト事業やPC事業がシステム構築においてプリンタシステムに依存していた事実を見逃していた。つまり、プリンタシステム構築の手の上で踊っていたソフト製品の多くは汎用的に売れる代物ではなかった。特に、富士通の経営者などは愚の極みで、全く付加価値のないPC事業やPC接続のプリンタを存続させ、基幹系のプリンタシステム・ソフト部門まで売却した。
一方、IBMの戦略は、高収益のソフト・サービス分野に経営資源を重点的に配分する目的で、ハードディスク駆動装置の日立への売却、PC事業の中国企業LENOBOへの売却など一貫していた。そして、IBMプリンタ部門のリコーへの売却も必然的なものであった。一方、グループウェアのLotus、システム管理事業のTivoli、開発管理のRational、PwC社のコンサルティング事業部門PwC Consulting(PwCC)、インターネット セキュリティ システムズ、SaaS(Software as a Service)を提供するウェブコミュニケーションサービスのプロバイダであるWebDialogs、サービス指向アーキテクチャ(SOA)アプライアンスを手掛ける米DataPowerなど多数のソフト・サービス部門の買収を行った。
ソフトウェアの柱としての製品群
・    DB2(データベース)
・    WebSphere(ミドルウェアソフト)買収も多数
・    Lotus(グループウェア)買収
・    Tivoli(システムの稼動管理)買収
・    Rational(開発アーキテクチェア)買収
IBMのソフト・サービス製品群はメインフレームから続くデータベース製品・ミドルウェアソフト以外の新規部門は、ほとんど他社からの買収事業である。ビジネス・ソリューションとしては、IBMと買収したPwCのコンサルティング部門の統合により世界最大級のコンサルティング集団がビジネスを展開している。以上IBMの戦略を見ると明らかに、ソフト・サービス指向の買収が相次いでおり、情報産業界の流れでもある。
レガシーサーバ(メインフレーム)などでもIBMと違い、富士通・日立は従来のCOBOL資産のマイナーチェンジで開発終了宣言したと言える。

 

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2012年7月27日 (金)

リコーとキヤノンの基幹系ビジネス

1.リコーの基幹系ビジネス
リコーの基幹系ビジネスは、IBMから買収したプリンティング部門InfoPrint Solutions Companyが主力である。海外への取り組みは、基幹系印刷システムに関してInfoPrint Solutions Company経由であり、オフィスプリンタはHP-PCLエミュレーションを搭載したカット紙レーザプリンタをリコーが買収した複写機チャネルで販売している。
海外ではHP-PCLプリンタエミュレーションがデファクトスタンダードなため、IBMホスト連携ソフトを提供するベンダーは、PJLコマンド(HP プリンター・ジョブ言語)を使用しIBMホストからの印刷をHP-PCL印刷データに変換する形態が多い。(日本国内では価格の安い低速機はAFPデータをリコーPDL「RPCS」に変換して印刷する。)
実際に北米のカット紙市場でのVTAM(SNA:システム・ネットワーク・アーキテクチュア相当)印刷などはLRS社などのエミュレータ・ベンダーが主流(市場の50%)で割高な純正プリンタの販売は少ないためCFF(レーザ連続帳票印刷機)関連が主力となっている。
IBMサーバへのLAN Printerの形態として
・ iSeriesからの直接印刷(TELNET5250E接続)
・ iSeriesからの直接印刷(HPT印刷)
・OS/390からの直接印刷(IP PrintWay)
・ プリントサーバによるホスト印刷
と多数サポートされている。
直接印刷ではLPR印刷(ファイル転送)がほとんどのため従来のTwinax、Coax接続時と同等の信頼性はない。iSeriesからの直接印刷(TELNET5250E接続)以外はホスト印刷の信頼性が従来と同等ではなく基幹系印刷と呼ぶには相応しくない。
(TELNET5250E :TCP/IPで iSeriesからの直接印刷が可能で、iSeriesとプリンタ間での双方向通信が可能である。そのため、プリンタ状況/用紙切れなどのiSeries上での確認や、印刷スプールの万全な管理も可能になる。)
また、InfoPrint Solutions Company(旧IBM)は、印刷管理ソフトInfoPrint Managerによるプリンタ制御でページ単位での管理、印刷ジョブの監視、高度なジャム・リカバリーやログ管理を提供している。
2.キヤノンの基幹系ビジネス
 キヤノンのレーザプリンタビジネスは基本的に海外はHPへのエンジンOEM販売である。基幹系プリンティングシステムの海外対応はキヤノン自身で取り組んではいないが、国内は積極的にLIPS(キヤノン独自のPDL)を搭載したプリンタや複合機をレガシー・オープン系ホストや電子帳票システムに連携させている。
 キヤノンの基幹系印刷システムは以下の形態で対応している。
・SNA(IBM System Network Architecture),FNA(富士通Fujitsu Network Architecture)経由でホスト連携したオンライン印刷
・帳票のバッチ出力
メインフレーム上の印刷データをプリントサーバに送り加工して印刷する。
・ホストからのデータを電子帳票にして管理
自社開発の電子帳票システムで管理を行い、必要に応じてプリンタに印刷する。(国内ではシステムベンダーが多数提供しているが、キヤノン・富士通・JFEが大手である。)
①エミュレータ経由でオンライン出力
 基幹系システムにおいては旧蝶理情報システムを買収した結果メインフレームからの印刷データを端末エミュレータでオンライン出力する製品を自社グループ製品で展開している。
また、従来はクライアント環境でプリンタセッションを確立してシリアルプリンタに出力していた印刷システムなども、クライアント環境に依存しない形態でサーバ上にセッションを確立し自社レーザプリンタで印刷する移行形態も提供している。
(例えば、ホストからのシリアルドットプリンタへのデータ・印刷指示はLU3またはLU1の形式で送出される。LP用紙印刷のアプリケーションで作成されたシリアルドットデータをカット紙印刷に移行する場合は、連続帳票形式のデータを論理的にカット紙形式のデータに変換する必要があり、ホストとプリンタのページ単位の同期制御がなければページ毎の信頼性が保証できない。SA:Set Attributeの修飾データなどページ内での書き換えデータが後から送出される形式もあるためLU3ではデータが完結しないと印刷起動がかからない。)
②帳票のバッチ出力
メインフレーム、UNIXサーバ、PCサーバの各ホストからftpなどファイル転送した帳票データを、出力デバイスに応じたデータストリームに変換して帳票出力する。(基本的にはLIPS変換)
一般にプリンタベンダーが容易に理解し易いホスト連携の形であるがトンザクションを伴うデータベース連携の運用ではない。
・富士ゼロックスプリンタからの移行オプションも提供
XEROXデータ(DJDE)をCANONデータ(LIPS)に変換し、メインフレーム側のXEROXデータを生成するしくみはそのままにして、XEROX社のプリントシステムからキヤノンのプリントシステムにスムーズに移行させる。
③電子帳票化して管理(富士通List Worksと同様なアプローチ)
メインフレームからのデータを電子帳票に加工して管理・印刷する。また、AS400オフコン系のスプールにある出力帳票データをHULFT(IBM server iSeries転送tool)などを使ってサーバへ転送し、フォームデータを付加・仕分け・電子帳票管理を行い必要に応じて印刷する。キヤノンの強みは、電子帳票の作成・管理ソフトを自社開発で提供するだけでなく印刷管理ソフトとも連携して印刷保証を行う。
④完全印刷保証機能
完全印刷保証とは、ジョブ単位の出力管理ではなく、サーバ主導の同期制御印刷でページ毎に完結した印刷保証を行う。
IBM SNA,富士通FNAなどでLU1,LU3(論理的な定義装置:LU1/LU3プリンタ・LU2ディスプレイ)で印刷する場合にはホストに完全同期したオンライン印刷が行われる。これ相当の印刷運用管理をオープンシステムで実現するためサーバ・プリンタ間に独自の双方向プロトコルとWindowsサーバ上にも管理ソフトを提供している。これにより印刷ページの引継ぎなどページ単位の管理を実現している。(富士通ではVSPプリントシステムによりWindows以外のLINUX、Solaris、ASPなど全ての富士通サーバOSからの印刷管理をサポートしている。)
 富士通VSP(Virtual System Printer)プリンタと同様に基幹系システムに対応するキヤノン製品はジョブ単位ではなく1ページ毎に印刷を確認しながらサーバからプリンタに印刷データを送出するプロトコル(TCP/IP上のアプリケーション層で管理)で完全印刷保証を実現している。(キャノンの場合Windows版のみ)
⑤ディラー販売の移行支援
JBCCは、(以前は東芝の電算機を販売)IBM System iSeries (AS400の後継)の半数以上を販売するシステムベンダーである。
マイグレーションの事例は富士通、NEC、日立、東芝、ユニシス、IBMの汎用機・オフコンを主にIBM System iSeries に移行時させている。JBCCは、自社の電子帳票ソフトを使用し、印刷量を減らした安価なバッチ印刷でシステムを再構築する。(富士通やキヤノンの電子帳票ソフトは価格が高いので自社ソフトで対応)JBCCのIBM System iSeries への移行商談の印刷出力機はキヤノンの複合機がほとんどである。理由は、キャノン製複合機はIBM5250漢字エミュレーションに対応しているため、端末エミュレータソフトを使用しなくてもスプールキューから直接印刷が可能なためである。(IBM iSeriesで管理される印刷スプールをTCP/IPソケット通信で独自に拡張して対応)

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2012年7月26日 (木)

1980年代からの中国市場

中国では、1980年代からIBM、DEC、アポロコンピュータ (Apollo Computer Inc 後に.HPに買収され消滅)SUNなどが独自仕様で参入していた。一方、富士通など国産ベンダーは気象システム用にM190(メインフレーム)を中国に輸出したが、ソフト開発は中国技術者であった。オフコンは、上海の華東師範販大学と共同で中文化を推進したが、当時、UNIXの創成期と重なり普及しなかった。金融系コンピュータはIBMなどが早期に参入しているため、印刷データストリームはESC/Pであった。WindowsのGDI印刷が普及するまでは、中文化の作業負担がある高速機は、富士通メインフレームからの外字登録による簡易的な対応しか行わなかった。低速機はHP-PCLの中国仕様のエミュレーションであった。WindowsのGDI印刷が普及後はWindowsサーバのCPU速度が高速化されるにつれ、バッチ処理の高速ページプリンタCFFへ可能になった。中国仕様のWindowsベースのサーバからアプリケーションを走らせてWindowsドライバー印刷する方式が主流となった。そして、現地ディラーと給与明細パッケージなどを添付したシステム商品として販売していた。しかし、富士通香港は従来香港ディラー経由で立ち上げたものを未経験な日本から赴任した経営者が現地SEを多数雇ったため一年で赤字となり解散に至った。富士ゼロックスの場合は、中国大陸のRANK XEROXの商圏を受け継いだ。2003年以降は、富士ゼロックスにIBGという販売事業部ができ、代々駐在してきた米国人に変わり、日本人のマネージメントのもとで稼動した。専門分野が、Publishing(カラー、モノクロDocuTech)であり、コンピューターの専門家でない責任者が米国人の開発者と代替したため、彼らにとって内容的に難しく、商談のクローズに時間を要するCPS関連のビジネスには重きを置かなかった。結果的に、OCE(現在キヤノンの子会社)などの台頭を許し、市場を失う事になった。

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2012年7月25日 (水)

複合機各社の戦略の違い

複合機各社の戦略の違いについて、キヤノンと富士ゼロックスについて比較すると以下のことが見える。キヤノンはシステム上流のアプリケーション作成ツールや電子帳票のミドルウェアから末端のプリンタ/複合機までをシームレスに提供する会社であるが、富士ゼロックスはシステムの一部という視点でしかプリンタ/複合機を捉えていない。
1.キヤノン製品の特徴
・キヤノンは店頭販売のプリンタsateraシリーズから複合機・高速プリンタに関してもアプリケーションに依存しない形で最後の一枚まで完全に印刷可能で、全てのプリンタが同一に定義可能なPDL(LIPS)を登載している。
・キヤノンソフト情報システムの「複写インパクト・プリンタからレーザプリンタへのシステム移行ソフト」については、IBM SNAのオンライン処理LU1/3のプリンタ定義、接続形態を正確に踏襲した移行システムソフトである。
・System i(IBM AS400後継)の半数がキヤノンソフトのWeb Performerを導入している。
(要件定義からプログラミングレスでjavaソースコードを自動生成するIBM WebSphere6.0上の開発ソフト:IBMでは過去にCOBOLよりRPG言語でアプリケーション開発が行われていることが多かった。)
2.キヤノンの統一した戦略
 実際、キヤノンのシステム関連のミドルウェアやアプリケーション開発ツールなどは全てLIPS(キヤノンPDL)を印刷ファイルとして吐き出すため上流をキヤノンのソフトに抑えられれば他社のプリンタは導入できない。 また、一旦アプリケーションの開発が終われば、改めてプリンタ導入のために変更をかけることはない。例えば、IBMのSystem i(AS400後継)最大のディラーであるJBCCの標準プリンタはキヤノンの複合機である。キヤノンのプリンタであればサーバ主導のリカバリーなどをサポートしているためSEがアプリケーションでリカバリーを意識する必要がない。そして、UNIX,LINUXで運用することやWindowsのGDI(ドライバー渡しの形式)の誤差を考慮すれば統一されたPDLで直接書いた方が運用管理し易い。 富士ゼロックスはPSに変換して対抗するが、アルゴリズムが違う言語の変換は不可能であり仮に変換しても全てのアプリケーションからの印刷結果について評価する工数が発生する。つまり、上流を押さえられるとプリンタ側の対応は容易でない。欧米はHPのPCLがデファクトスタンダードであるため全てのアプリケーションがPCLを印刷ファイルで吐き出す。OEMベンダーが欧米対応で、PCLエミュレーションが必須なことを考えれば容易に理解できる。
上流システムを理解してないと、端末がWEBやAjaxで開発されているためオフィスで基幹系システムを使用していることに気づいていない。つまり、ネットワークコンピューティングのシステムの一部という視点でプリンタ/複合機を捉えていない。(パブリシングは除く)
富士ゼロックスやリコーは、ドキュメントセントリックという言葉を使用するが、情報産業界での環境は、IBMなどが言うIPセントリックという状況である。そして、基幹系・情報系が全てIPネットワークで結合されその上に複合機・プリンタなども取り込まれた。
3.プリンタベンダー各社に何が求められるか?
システムベンダーは顧客システム資産の移行が重要課題で、DB構造、オンライン、プログラム言語、JOB制御、リモート出力などプリンタより上流課題が優先される。
一度、出力部分をキヤノンなどの複合機でシステム設計を整えれば工数の発生する新たなプリンタや複合機を仕様化することはない。一般のSEは、その業種の業務フローを理解して顧客と会話できる専門家であり、プリンタなどの知識は少なくアプリケーション層で会話可能なプリンタベンダーを重宝する。(プリンタ価格よりSE工数の方が、はるかに高くつく事が多いため)このため、アプリケーション層で顧客と対話ができないプリンタベンダーは重要商談から徐々に淘汰されるであろう。複合機・プリンタなどの切り口は重要であるが、顧客指向というなら上流(アプリケーションなどサーバ資源)からの視点でシステムを捕らえることが優先される。そして、全社的な統一した方針でハードのみではなく神経に相当する運用管理部分を含め将来を見据えた開発投資が求められる。システムという観点からは、ハードはミドルウェアソフトの下位層に位置付けられる。更に、SEから見れば、SI (System Integration)に有益なソフト以外は重要視されないという現実がある。SEやソフト部隊と対等な立場に立って本質的な議論ができないハード会社は、今後淘汰されていく。イノベーションを起こすにも、今日を正確に捉えないと明日の影も見えない。

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2012年7月23日 (月)

本来のクラウドコンピューティングとは?

クラウドコンピューティングとはいったい何だったのか?
もう一度、クラウドコンピューティングに期待されていたものを整理してみた。

・クラウドサービスは、ソフトウェア層の上位に位置づけられる。

・クラウドは、企業アプリケーションの生産性を(従来仮想化システムより)5~12倍あげる。

・データの分析 BI(Business Intelligence)の部分はクラウドに移行するが、金融系の勘定業務システム(ミションクリティカルな分野)はクラウドコンピューティングに移行しない。

・メリルリンチは2011年にIT投資74兆円の内12%がクラウドで、2014年には全IT投資額の60%がクラウドに費やされると予想する。

クラウドコンピューティングは、VMware /Linux Windows AIX などで構成していた仮想化システムの管理コストを下げるために期待されていた。今のクラウドと呼ぶセールス・トーク商品のうち、本来のクラウドコンピューティングがどれくらいあるだろうか?

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2012年7月22日 (日)

デジタルデバイド(digital divide)とは

「異国の丘」という歌は、シベリアから帰還した兵士がNHKのど自慢で歌ったことから有名になった。厳寒環境下で満足な食事や休養も与えられず、苛烈な労働を強要させられたという。高校時代の社会の教師や初めて行った教会の牧師も帰還兵だった。複雑な思いを伝えることに、歌は有効な手段だ。素人が思いを婉曲に文字で書き表すことは容易でない。それに比べ、過去の歌を調べれば、同様な思いを想定した作品があるものだ。歌を贈って思いを伝え、そして、関係が修復されるなら、これほど楽なことはない。最近、ネット社会ではYouTubeで、簡単に歌を贈ることができる。デジタルデバイド(digital divide)とは、インターネットの恩恵を受けることのできる人とできない人の間に生じる経済格差を指したが、感情の伝達手段として人間関係の修復にまで利用できる時代になった。

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2012年7月18日 (水)

市場を混乱させる印刷屋さんのクラウド

最近、クラウドという流行語が盛んに使われる。元々は、セールスフォース・ドットコムのCRMソリューションのクラウドコンピューティング・サービスあたりから使われだしたと思う。そして、IBMが一般的なパブリック・クラウドと別に、基幹系のシステムをプライベート・クラウドと呼んだ。それを統合したものを、ハイブリッド・クラウドと定義した。クラウド・コンピューティングで問題なのは、データ・ベースの統合や自社管理システムとの整合性である。
呼称は、ともかく、クラウドという言葉が一人歩きしている。富士ゼロックスのインターネットを介して、ドキュメント共有環境を提供する月額課金制のクラウドサービス「Working Folder(ワーキングフォルダー)」といっているが、フォルダーをネット上に構築したという構成だ。そして、自社複合機と連携した操作パネルで、共有されたドキュメントを出力するという。要するに、共用ファイルから印刷する。シャープのクラウド・サービスも共用ファイルから自社の複合機に印刷する。印刷屋さんのクラウドは、共用ファイルから自社プリンタに印刷することをクラウドと呼んでいるらしい。そうすれば、ホスティングなどは、当然クラウドと呼ばなければならない。セールス・トークで呼称を拡大して使用すれば、専門的知識のない顧客は混乱してしまう。印刷屋さんには節度をもってやって頂きたいものだ。

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2012年7月17日 (火)

死を直視すると

最近、音楽はYOUTUBEで聴くようになった。曲を聴くと、一瞬のあいだにワープし、当時のことが頭に浮かんでくる。そして、若かったときの、熱い思いが胸を締め付ける。青臭い快感に浸ると得をしたように思う。今を見つめれば、人は、毎日とるに足らないことで、気持ちを揺さぶられて無意味な時間を浪費している。私自身も、そうであった。高校受験、直前だったろうか、ダスティン・ホフマン主演の「卒業」という映画を観た。当時は、曲のみが頭に残り映画の深い意味まで捉えていなかった。この歳になって、自分の虚無感もあれと同じだったことに気づく。死を直視すると、自分の人生の意味を見失った志村喬の顔「生きる 黒澤明監督」を思い出す。そして、「ゴンドラの唄」を聴きたくなる。些細なことに気持ちを苛立たせる日々はよそうと、つくつく思う。

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2012年7月15日 (日)

黄昏期のいま

近年、ネットワーク社会に染まってしまった。過去を振り返れば、始まりは1970年代、IBMのSNA(System Network Architecture)だろう。当時、通信速度も遅く、メモリーも、ほんのわずかしかない環境だった。1980年代はホスト・セントリックであったものが、1990年からオープン・ネットワーキングに移りPC-LANによるダウンサイジングでルータ・ネットワーキングに移行した。一般の業種に比較して技術革新が早いため、最新と思われた技術がすぐに陳腐化した。当時、この世界に身をおいていたため、呆然とした時期だった。インターネットのTCP/IPネットワークと従来手順のネットワークが混在し、大型コンピュータ・ファイル・プリンタ・PC端末など全てLANに繋がったが通信層以外はバラバラだった。両ネットワーク・システムを整合させないと技術者としてのサラリーマン人生は終わりだと思った。メインフレーム系のSNA(富士通はFNA、日立HNA)出身だったため、全ての従来手順をTCP/IP上へ移行した。そして、過去のアプリケーションの整合性を満たす印刷システムに取り組んだことを覚えている。あのころは、無我夢中で、家族のことなど考える余裕もなかった。ネットワークで全てが繋がるということは、従来の縦割りの事業部間の領域が曖昧になった。つまり、事業部間の競争で負けた部門は社内失業を意味した。PC、UNIX、オフコン、メインフレームと全てのコンピュータの動向にいち早く対応する必要があった。あの頃は、専門雑誌を読み漁って最新動向を把握することが楽しかった。今から思うと、大変だったが最も充実した誇らしい日々だった。黄昏期のいま、変革の中に技術者として従事し、日の当たる人生を歩めたことに感謝している。

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2012年7月14日 (土)

長年の付き合い

この歳になると、友人が、病に伏すと嫌でも死に向かい合わせられる。長年の付き合いだったのに、呑む機会がなくなると思うと寂しい。本人が聞くと怒るかもしれないが、取替えがきかないので困ってしまう。会社時代の上司にメールなど出すと、余程嬉しいのか長々と返信がくる。暇でしょうがないのだろう。そう思うと、恥ずかしくて昔の部下にメールを出すこともできない。十分、歳を重ねてしまうと、新しい裸の付き合いなどできなくなる。私自身も、人付き合いが上手いほうでもないし、煩わしさも感じる。どうしても、大学時代に時空を供にした相手としか共感できなくなる。

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2012年7月12日 (木)

夫婦生活

最近、妻になぜ私と結婚したのかと聞かれる。三十年以上も一緒に、喧嘩もせずに円満に暮らしてきて、いまさらいわれても困る。
妻との関係の前に、古い記憶を辿ってみた。中学時代は、学校を休むと何時も綺麗な字でノートを取って渡してくれる人がいた。頭のいい女性でやさしい人だったが、付き合う気はしなかった。何か、束縛されるのが嫌だったので、おとなしいが気が強い女性と気楽に付き合っていた。大学一年くらいまで田舎に帰ったときも気楽に会っていた。高校時代は、たいした男ではないので同学年のいい女性には振られ、興味のない人からは申し込まれた。結局、写真クラブの美人の先輩と付き合ってもらった。あまり、美人だったので同学年の男性は、高嶺の花で尻込みをし、女性からは嫉妬され、気の毒な人であった。年下の私当たりが、適当で丁度よかったのだろう。姉貴みたいな存在だったので、私には優しくしてくれた。しかし、私の知らない面があるのかもしれないが、あまり、評判が良くなかった。中学時代にノートを取ってくれた女性も、同じ高校だったが、付き合っていた男性といつも一緒にいて、大学卒業後に、結婚したと聞いている。男性も誠実そうな人だったので幸せになったと思う。大学時代は、女子高卒の人が多いクラブだったので、中学生かと思うような女性ばかりで全く興味がなかった。子供と付き合う気は、しなかったので、年上の社会人の女性といい仲になった。たいへん楽しかったし姉さん女房が良いと言われる理由もわかった。相手の気持ちはよく解かっていたが、卒業と同時に別かれた。過去の記憶を辿ると結構楽しかった学生時代だと思う。
仲のいい友人の家に夫婦と子供連れで、泊まりに行った時に、本人のいないところで、内緒話を聞いてしまった。実は結婚したくなかったが姉が東京に出てしまったので父親の面倒をみなくてはならないので結婚したとのことだった。確かに、活発で彼にはもったいない女性だ。今、当人は病床だがああいう女性が付いていれば安心だろう。家庭も彼女で持っていると思う。余計なお世話だが、奥さんは気の毒だと思った。彼には、「チャント」しろと言いたい。年上の個性的な女性と無責任な学友の組み合わせもあったが、離婚はしていない。彼の、結婚式で父親からあんな「メチャクチャな奴」の式に出て頂いて感謝してると言われた。学友の話では、両方の親同士も大反対だったそうだ。一度、夫婦で遊びに来たし、私も遊びに行ったが、何とかなるものだと思った。他の組み合わせがない同士の結婚は、長く続くのかもしれない。しかし、彼のかみさんとは、はっきり言って話はしたくない。
最近、向かいの美人の奥さんからよく話しかけられる。私が愛妻家でほんとうに優しい人だと褒められた話をすると、妻は私に気があるのではないかと言う。夫婦喧嘩をしている声を聞けば、私は怖くてその気にならないと言うと納得した。ご主人も、飽きて、あまりかまってあげないからだと思う。奥さんの相手をしないから、寂しくて話かけるのだろう。ただし、お世辞でも褒められるとうれしい。女性との付き合いは、内面的なものがないと長続きはしない。
結局、妻には、痩身で背が高いことと、感情的にならない性格が好きだったという説明で納得してもらった。確かに、解からないのにいい加減なあいづちを打つなと言うと、打たないと聞いていないと怒るからだという。ずいぶん、自分勝手な男だと恥ずかしくなる。

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2012年7月11日 (水)

仮想空間の意識

一切の仕事を止めたが、PCの隅にある為替の数値で金価格や株価の動きが頭の中を横切る。ずいぶん、時間を浪費したものだ。
意識というものは、現実と仮想との間で差はないようだ。仮想空間であっても過去の時空で意識が繋がると、時間に余裕があるせいか、やたら気になる。そして、仮想の空間でも、感情のぶれは現実とあまり違わない。元々、分子・原子・クォークと分解していけば、物質はエネルギーというか振動の世界だ。無意識であっても全宇宙は、エネルギー(振動)で影響しあっている。フォーカスを当てた時空の繋がりにより、感情が揺さぶられるのは当然かもしれない。双方向のフォーカスかどうかは、確証しようがないが、音楽を聴くのと同様に癒しになったり、緊張したりする。なにか若返ったようで新鮮な気分になる。昨今、ネットワークの原理や仕組みを知らない人にとっては、意識の仮想空間もインターネット空間も同様に思えるだろう。そういえば、ネット上においてあるSPDRの金も本当にあるのだろうか?Virtualな世界で思ってるだけかもしれない。

 

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2012年7月10日 (火)

心の癒し

すいぶん前になるが、四面楚歌の状態で不安でたまらない時期があった。当時、A Course In Miraclesの邦訳がないため、それを基にしたジャンポールスキー著の「愛(アガペー)と怖れ」などのスピリチュアル・シリーズの本を読み漁った。全てを乱暴に纏めると、「やすらぎを見出すかどうかは、自分が変わる事。」なぜなら「私の見ている世界は私が造りだしたもの。」で「知覚(Perception)は内なる精神の鏡であって、事実ではない。」そして、「怒りからは恐れ」が、「愛からは、やすらぎ」が与えられるという内容だった。新約聖書の主張とよく似た結論である。(ただし、A Course In Miraclesは実践に重きを置いたもの)
しかし、対立者に愛を持って接しても、何ら現状は改善しなかった。結局、敵対した人材をターゲットにして、一人一人退職や左遷に追い込んで、終わらすしかなかった。中には、将来を嘱望されたマネージャーもいたが、泣きながら退職していった。ビジネスにしろ組織内闘争にしろ戦いとなれば鉄砲を持たないだけで、権謀術数で駆逐し平安を得るしかない。申し訳ないという思いがいっぱいで、つくづく、勤め人は嫌だと思った。

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2012年7月 9日 (月)

意識の中にある接点

記憶は、脳の中にあると教えられていたが、最近読んだ本では体全体が記憶装置だという説もある。寝ながら記憶を巡らすと楽しい。若者に、空想ではかなわないが唯一勝っていることだろう。昔の学友とメールを交わす機会ができて気づいたことがある。それは、現在から過去に超スピードで記憶を下ることができるが、意識の中にある接点はいつまでも大学一年生の18才でしかないことだ。それと同時にこちらの内面的な意識も開放され当時のままになる。そして、青臭く心地よい緊張感が沸いてくる。どうも、仮想的空間では、当時の時空のままで交わっているから年齢も若返るようだ。過去のことを振り返えれば、記憶に出てくるものはすべて当時の年齢でしかない。意識は、過去の空間で繋がっても、空白の何十年を知らないので少し不安になる。私のように、生活基盤をネットの仮想的な空間に置くと、日々、しがらみに縛られて暮らす人と意識のギャップはあるだろう。しかし、もう少し時空を太く繋げて、棺桶まで持っていくはずの当時の話を告白できたら楽しいだろう。過去の時空で共感できる相手と接点を持つことは、何か生き返った気分だ。

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2012年7月 8日 (日)

マスメディアの虚

最近の消費税報道をみて呆れてしまう。マスメディアは、増税礼賛で国民を誘導しようとしている。赤字国債が1000兆円あるから今にも債権が暴落して、紙くずになるから消費税が必要だと説いている。私は、朝日新聞の従軍慰安婦報道や読売新聞の巨人報道からの心証で、マスメディアなど、いい加減な連中だと思っている。一方、橋下大阪市長に「紫頭のおばん」と言われた浜矩子氏は一ドル50円説を主張している。消費税も政争に使われ、政治の不安定な時代になってきた。個人的に消費税を上げることに反対ではないが、軽減税率の対応を行わないやり方には納得できない。三党合意で消費税を上げるなら、その前に選挙をやれといいたい。
だいたい、暴落しそうな国債がなぜ買われ、円高に進んでいる矛盾をどう考えるのか?日本は世界最大の対外純債権国(約250兆円)で、国内資産が3000兆円もある事実を忘れてしまったかと言いたい。企業の海外進出は「空洞化」で貿易赤字になるが、対外投資増加による所得収支は増加する。2011年の経常黒字は、約9.6兆円で黒字である。仮に経常赤字になり、日本国債の金利が上昇しても投資家は外国債券を売却し、金利の上昇した日本国債を購入するため為替は円高になる。海外の投資家は、円を信用しているからこの為替レートになっている。当面、円の暴落など起こるはずはない。藤巻健史氏など、円暴落説など説いて講演と著作料収入を得ているとしか思えない。何冊か浜矩子氏の著書を読んだが、彼女の主張通りで一ドル50円はともかく円高(ドル安)は続くだろう。多少、海外に資産を持っていれば高金利の新興国の通貨など真っ先に売られ暴落し、損をした経験があるはずだ。そして、米国は輪転機で$100が原価数¢で製造できる紙幣を造り続けている。更に、ユーロなど東京の税収を沖縄に再配分するようなことを、ドイツ国民が容認するとは思えない。中期的に買える通貨など円とオーストラリアドルくらいしかない。成長戦略もなく増税をして購買力が低下すれば、さらにデフレが進む。ただでさえ、不動産価格の下落と購買力の低下で住宅購入者が減少している事実をどう認識しているのか聞きたいものだ。社会でまじめに働き金儲けをしたことの無い口先三寸(松下政経塾出身者や政治家のバカ息子、公務員)連中がいい加減に政策を決めていることは国益にならない。ついでに、毎日新聞の無責任なコメンテータなど、薄給で会社にしがみついている連中には恥を知れといいたい。無責任な様は、株式評論家と同レベルではないか。

参考 今後の不動産投資
http://iwamiginzoh.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-87c9.html

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2012年7月 6日 (金)

なぜ、学友の集まりは楽しいのだろう?

人との繋がりは、多数あっても利害や環境が変わると途切れてしまうことが多い。人事異動で、上司が左遷された途端にその周りの人垣がなくなることは、よく見てきた光景だ。退職後であれば、葬式で会っても、会社という縛りを解かれているため他人行儀になる。親の盲目の愛は、ありがたいものだが、よほどできた親でないがぎり受けた側が窮屈でしかたがない。親と一緒に暮らした接点からしか交われない。それに引き換え、大学時代の交わりは、親の束縛から開放されて子犬が好奇心で世の中を見るような時期だ。この時空の交わりを現在に移行させても、それぞれ、生活は持っているがお互いの負担にはならなし、利害関係も生じない。そして、当時の開放感が現在の閉塞感の中にいる自分を解き放って、昔の繋がりや雰囲気が取り戻せる。これが、黄昏期の親しい学友の集まりが非常に楽しい理由だろうか?

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2012年7月 5日 (木)

私の人生の目的とはなにか?

思春期に、人はなぜ生きているかを考えることはなかった。先日、何十年も前にタイムスリップした後遺症と病床の学友のことが原因だろうか?生きる目的がかすんできた現在、もう一度「私の人生の目的とはなにか?」につて断片的にこれまで考えたことを纏めてみた。
10年位前に、『死ぬ瞬間』で有名なキューブラ・ロスの著書を読み漁ったことがある。その中に『人生は廻る輪のように』というタイトルで彼女の波瀾万丈の半生が書かれている著書も読む機会があった。取るに足らない私の目からでも、力強く神の意思を受け継ぐ人とは、こうゆうものかと感動した。ところで、キリスト教は輪廻転生を否定しているが、これは後世になって(紀元553年コンスタンチノープル第二回宗教会議)新約聖書にある輪廻転生の記述削除を決めたもので、元々は転生の考え方はあった。キューブラ・ロスは、晩年、幽体離脱を経験し、離脱中の描写があまりに正確だったことから、魂の存在を認めている。『輪廻転生(J.L.ホイットン著)』の中でも「生と生のはざまの意味するものを慎重に選ぶか無計画に選ぶかの差はあっても、この世の環境を選ぶのは私たち自身である。」とある。牧師の息子カール・G・ユングも「心は昨日や今日できたものではない。その年齢は何百万年を数える。しかし、個人の意識は、多年生の地下茎から成長し、季節にあった花と果実をつける枝にすぎない。もし人が地下茎の存在を考慮に入れるなら、これは心理とよりよく合うだろう。というのは、もつれ合った根は万物の母だからである。」と考えている。そして、敬虔なプロテスタント信者であったエドガー・ケイシーも「肉体は、あらゆる時を漂いながら常に同一のものとして存在する霊と魂にとっての乗り物に過ぎないのである。」と霊的啓示をしている。『永遠のエドガー・ケイシー(たま出版)』

キリスト教会は、輪廻転生を否定しているがキリスト教信者の中には隠れた肯定派もいる。私も妻も似非クリスチャンであるが、輪廻転生の肯定派である。さらに、シスター鈴木秀子の関連著書や『かいまみた死後の世界(レイモンド・A.ムーディ著)』から魂と肉体は別であると思っている。そうは言っても「鰯の頭も信心から」と非難されては困るので妻と体外離脱に挑戦してみた。体外離脱の方法は、ヘミシンクという音響技術で、通常の意識ではなかなか体験できないような状態を作り出すことが可能だという。ロバート・A・モンローが開発した方法である。そこで、以下の家庭学習用シリーズを購入し体験してみた。
Wave Ⅰ-ディスカバリー(発見)    Focus 10
Wave Ⅱ-スレッショルド(境界点)Focus 10, 12
Wave Ⅲ-フリーダム(自由)Focus 10, 12
Wave Ⅳ-アドベンチャー(冒険)    Focus 10, 12
Wave Ⅴ-エクスプロアリング(探索)Focus 12, 15
Wave Ⅵ-オデッセイ(旅)Focus 12, 21
妻は1年程度、私は5年程度、聞いてみたが、体外離脱までには至らなかった。ただし、ベットの上で体が共振するレベルまでには到達した。『見ずに信じる者は幸いだ。(ヨハネの福音書20章)』と聖書にあるが、やはり体験できないものは確信して話すことはできない。そこで、「元々、宇宙には水素とヘリウム元素しか存在しなかったものが、超新星の爆発で炭素や酸素などを含んだ塵やガスができた。そして、その残骸が惑星の材料となり、地球が生まれ、その地球から生まれたものが私たちである。」ということは現代科学でも承認された事例である。しかし、『塵にすぎないお前は塵に返る。(創世記3章19節)』では魂の転生とはいえない。魂の存在や来世での転生は死後にしか解からない。キューブラ・ロスが死に逝く夫(元)に託した(あなたに分かる方法で死後の世界があることを証明してみせると約束して雪の中に赤いバラを咲かせて見せた)ように、私たちも先に逝ったほうが何かを暗示することにした。生きる目的は、転生があるなら今生で必要なものを学ぶために生まれてきたのだろう。そして、今生では、「私たち自身が宇宙的な母胎の一部であると感る。」ことを目的とした。
http://iwamigin.vsp3.com/shuchou/mokuteki/index.htm

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2012年7月 4日 (水)

タイムスリップ

昔、歌詞はよく覚えていないが、現在・過去・未来という歌があった。同窓会の雑務をやっていると、過去と現在が交錯した変な気分になる。勤め人であれば、こうはならないだろうが、自由業のため頭の中は過去の温もりに浸ってしまう。特に、30年以上も前の古い写真の整理などすると、自分の子供より若かった過去に接する。いったい、あの頃は何を考えていたのか思い出しても記憶の中は真っ白だ。大学に確かな目的を持って入ったわけではないからだろうか?その後、就職をして競争社会に入り仕事に没頭し自分を見つめる余裕もなかった。妻にローンを抱え自転車操業の家計簿を見せられると何も考えずに前に進むしかなかった。ピラミッドのような競争社会では、足を滑らせれば左遷でどこに飛ばされるかわからない。先輩や同僚を蹴落としても自分の報酬や地位を確保することに没頭した。今から思うと、辛かったことも楽しかったこともあったが、あっという間の人生だったような気がする。ストレスをかけて最大の生産性を追及する自由主義経済とはいったいなんなのだろうか?そして、現在の自分に戻ると、もう一度人生をやり直したいとは思わない。妻に、結婚は面倒でもうこりごりだと言われるようだから、あまりいい亭主ではなかった。

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2012年7月 1日 (日)

大学時代のクラブOB会

昨日、関東一円からの参加者で催した大学時代のクラブの定期飲み会があった。日々、変化のない過ごし方をしていると大学時代の学友との交わりは特に刺激になる。サラリーマンの黄昏時期と同じくして、昔に回帰したい気持ちがなおさら高揚するのかもしれない。多少、打ち解けてくるとずいぶん昔の自分に戻って当時と同じような気持ちになる。そして、性格までもが警戒心が解け昔に戻ってしまう。参加できない物故学友の話題になると、明日はわが身かと思い、遣り残したことがあるのではないかと探してみる。人生の選択は、周りが決めてしまうことも多いが、なにかしら本人の決断や認識不足もあるのかと思う。しかし、人生は一度しかないから過去を悔いてもしょうがない。歳を重ねることは、自分にできないことを納得して諦めるということだろう。

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