ゴンドラの唄
「生きる 黒澤明監督」で、主人公(志村喬)はガンで余命いくばくもないことを知っていて、住民要望であった公園を、市役所各部署を根回し、完成させた。そして、志村喬が、雪の降る夜ブランコをこぎながら、この歌を口ずさむ。
吉井勇 詞
命短かし恋せよ乙女赤きくちびるあせぬまに熱き血潮の冷えぬまに明日の月日はないものを
命短かし恋せよ乙女いざ手をとりてかの舟にいざもゆる頬を君が頬にここには誰も来ぬものを
命短かし恋せよ乙女黒髪の色あせぬまに心のほのお消えぬまに今日は再び来ぬものを
塩野七生というと長編「ローマ人物語」の作者だ。その中の「最後の努力」と「キリストの勝利」を読んで、権力支配の道具としてのカトリック(アタナシウス派)教会の成り立ちを知った。おかげで、教会とは多少距離をおいて付き合うことになった。ところで、以下は「バッカスの歌」の塩野七生の訳である。塩野七生は、吉井勇の詞も「バッカスの歌」の日本語訳だとしている。
青春とはなんと美しいものかとはいえ
見る間に過ぎ去ってしまう
愉しみたい者はさあすぐに確かな明日は、ないのだから
確かに、本義は同じだが、ある人を思い浮かべながら詠むゴンドラの唄のほうが好きだ。
http://www.youtube.com/watch?v=IQ5zqN0glPI
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