桂銀淑の歌声に痺れてしまう。
南武線は、川崎市を背骨のように走り川崎駅と立川駅を結んでいる。この鉄道は当初、多摩川の河原で採取した砂利を運搬するのが目的であった。今は沿線に、富士通・キヤノン・NEC・東芝・ミツトヨ・かながわサイエンスパーク (KSP) などの電機・情報技術関連企業やその子会社が立地し「ハイテクライン」と呼ばれている。昔は、会社の経費で落とせる社用族が利用する店も多かった。当時、勤め人だった私も溝ノ口駅近くにある「一番館」とういう店によく行った。その店のママの話では、サラリーマンになっても偉くなれないから自営業をする人が多いのだろうと言っていた。そのせいか、南武線沿線には、朝鮮人が経営する飲み屋が多くある。嫌韓に固まってしまった今と違い、30年くらい前はハングルの下に隠れる日本語と同質の語順に興味がそそられた。韓国へのOEM販売の仕事も重なり、NHKラジオの朝鮮語講座「アンニォンハシムニカ」を聞いて、ハングルの読み方を勉強した。ママに、気に入られたこともあってデュエットで歌った曲が「北空港」だった。その時、初めて桂銀淑(ケイ ウンスク)という韓国女性の歌手を知った。その後、商用でソウルに行った時に、ナイトクラブの女性に誘われて歌った曲が離別(イビョル)だった。有名な曲のため多くの歌手が歌っていた。その中で、 独特なハスキー・ヴォイスのため好き嫌いはあるだろうが、紅白では常連だった桂銀淑の歌声に痺れてしまった。今でも、彼女の離別(イビョル)はよく聞いている。その彼女も、悲しいことに覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されて韓国への国外退去処分になってしまった。個人的に付き合うと韓国の人もいい人が多いが、国という括りになると文化や習慣の違いからか嫌いになってしまった。韓国を深く知れば知るほど嫌韓になってしまうのは私だけだろうか。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- 北山修「感謝」という歌詞(2023.01.06)
- 岩谷時子の訳詞マイウェイを眺めて(2017.03.09)
- 完全雇用が保証のサラリーマンは気楽?(2016.11.16)
- 今日の日はさようなら(2016.06.12)
- 「ふるさと」(2016.05.27)
コメント