宝飾品の贈り物は金がいいと思う。
地金ベースでは、金とプラチナ(白金)の価格は逆転しているが、宝飾品の店頭価格はプラチナが高い。店員は、プラチナは希少鉱物で金より価値があるから高いといって薦める。しかし、過去に作られた在庫品は、当時の原価が今の価格に影響しているという話もしていた。私は「SPDRゴールド・シェア」で金ETFに投資しているせいか、無国籍通貨として各国中央政府が備蓄している金のほうを好んでしまう。宝飾品は、加工費の比率が大きいだろうが、それでもプラチナより18K金を贈り物にしている。有史以来、金地金の裏付けで紙幣保障をしていた金本位制が、米ドルの垂れ流しで1971年(ニクソンショックの金への交換停止)に終り、管理通貨制に移行した。その後も、米ドル紙幣が大量に印刷され続けていることが、金価格高騰の要因だろう。1ドル50円程度が適正な交換レートだというなら、そこに行き着くまで米国の貿易赤字は続くであろう。米国経済がデフレなのに貿易赤字では、困ったものだ。そして、景気刺激策として長期に量的金融緩和が続くだろうから、米ドルが減額しないうちに、実物資産の金地金や金ETFに置き換えようと動くのは当然だ。一方、プラチナは、触媒として自動車の排気ガスの浄化をはじめ多方面で使用されているが、流通量が少ないことなどからコモディティ(市況商品)の域をぬけない。そのため、代替通貨として金の位置づけは、更に高まるだろう。そう思うと宝飾品の贈り物はやはり金がいいと思う。
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