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2012年10月30日 (火)

真犯人は高鼾をかいているだろう。

東京電力女性社員殺害事件の再審初公判後、東京高検次席検事が「本日の公判で、検察官は『被告人は無罪』との意見を述べた。検察官が従来の主張を変更したのは、確定審の段階では技術的に困難だった鑑定が、その後の科学技術の進歩によって可能となったことなどによるものであり、また、検察官がことさらに証拠を隠したなどの事実も認められず、その捜査・公判活動に特段の問題はなかったと考えているが、結果として、無罪と認められるゴビンダ・プラサド・マイナリ氏を、犯人として長期間身柄拘束したことについては、誠に申し訳なく思っている」とコメントした。しかし、ゴビンダ・プラサド・マイナリ氏は、「最初からすべての証拠を出してくれれば、こんなに苦しむことはなかった。無実の証拠を隠したまま有罪にするのは、私が最後であってほしい」と語気を強めたという。被害者が怒るのはあたりまえの話だ。この裁判は、一審は無罪だったものを、物的証拠もないのに被告以外に殺害可能な人物はいないと推定できる。という理由で12年前に高裁で無期懲役になった。警察や検察の捜査で何が問題だったかを検証する必要がある。今回の事件は、冤罪を晴らせたが過去にはもっと酷い事件があった。飯塚事件は、1992年、福岡県飯塚市で小学1年の女児2人が登校中に行方不明となり、山中で遺体が見つかった。94年に久間三千年元死刑囚が逮捕され、殺人罪などで起訴された。久間元死刑囚は一貫して無罪を主張したが、一審・福岡地裁が99年9月に死刑判決を言い渡し、06年9月、最高裁で確定した。無実を訴えながら、最高裁で確定してからたった2年で処刑されてしまった。久間さんに対する検察の拉致・裁判官の殺人としかいいようがない。真犯人は高鼾をかいているだろう。
鳥越俊太郎の番組で以下の裁判官が問題にされた。
【福岡地裁第二刑事部・陶山博生裁判長、重富朗、柴田寿宏(裁判官)】、
【福岡高裁第二刑事部・小出錞一裁判長・駒谷孝雄・松藤和博(裁判官)】、
【最高裁第二小法廷・滝井繁男裁判長、津野修、今井功、中川了滋、古田佑紀(裁判官)】
飯塚事件の再審請求では、警察庁科学警察研究所が事件当時、DNA型鑑定をした際に撮影したDNA型の写真のネガの解析を専門家に依頼したが、ネガには写真より広い範囲が写っていたが、証拠提出された写真は意図的に切り取るなどの『改ざん』をして、真犯人のDNA型を隠し、捏造して提出された。未提出の部分には、元死刑囚とも被害者とも別人であることを示すDNA型も写っていたという。さらに、この鑑定は、「足利事件」で菅家利和さんが無罪となった証拠能力を欠く方法だった。今回、死刑執行後の再審請求という飯塚事件は、東京電力女性社員殺害事件と違い間違っていたではすまされない。既に、死刑が執行されてしまっている。だいたい、足利事件でも、問題になったDNA鑑定方法だと解かっていたのに、当時の森英介法務大臣は性急に死刑執行した理由はなんだったのか?先日、暴力団との係わりで辞任した田中慶秋法務大臣のほうが、後と先も考えずに死刑執行に押印した愚かな森英介元法務大臣よりましな気がする。

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