本物の円安に向っている?
「噂で買って事実で売る」というから日銀金融政策決定会合の後で円高に振れ、1ドル88円台になった。散々、為替で痛い目にあった者として15%程度金を売却した。売ったとたんに、昨日から2円近くも下落し1ドル90円台になった。予想に反する動きには慣れているが、今回は本物の円安に向っている気がする。確かに、120円の頃に比べれば、まだまだ円高局面には違いない。最近、円高論者の浜矩子女史の顔を見なくなったと思ったら、藤巻健史氏の顔が目立つようになってきた。金アナリストの豊島逸夫氏は、今は「長期的には円高局面だと思っているし、これから円安の本番が始まる前座だと見ている」という。そして「もっとドルを買おうと思っています。円は持ちたくない。」とのことだ。更に、専門の金については、「不確定さに強い貴金属を持ち続けます。10年もすれば、3000ドルにはなると確信していればこそ財産の保険にしている。」そうだ。米国不動産への投資も考えてみたが、米国のリートインデックスの配当利回りは3.7%程度なのに投資顧問会社に、購入費用のほかに1.7%の運用管理費用など払えば利回りが2%以下にしかならない。投資信託を利用した海外投資は、儲かる時といえば円安に振れる過程の時だけのようだ。素直に米ドルを購入するのと違いはないような気もする。風が吹けば桶屋が儲かるような株式評論家の予想に振り回されてきた身にとって悩ましい限りだ。そして、昨日売った金を半分ほど高値で買い戻した。
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