桶屋の店先を眺める素人衆は
米国の金融緩和QE3が早く終わりを告げるということで、株が売られ金価格も急落した。精しい話は判らないが、豊島逸夫氏のコラムによるとFOMC(米連邦公開市場委員会)で、量的緩和により金融市場が不安定になる懸念が指摘された。その結果、QE3を2013年末まで継続する話が、早いタイミングで縮小あるいは停止することが理由らしい。これまで、市場関係者は、2013年いっぱい金融緩和で金利が安いと思い安心して金や株に投資してきた。ところが、期待していたハシゴが外されたため、失望感から金や株が急落したとのことだ。確かに、QE3前は1500ドル前後で金価格が揉み合っていたのだから元に戻すのだろう。QE3早期終了はドル高材料になるので、ニューヨークの金価格は下値模索の過程に入ったという。今日の日経新聞には、中国やインドの金価格の下支えとなる現物需要がなければ下値が見えないという。アジア地域の下支えがあれば、ソロス氏のようなヘッジファンドの手じまい売りが一巡するまで、時間をかけて調整するという。風が吹けば、桶屋が儲かるような話だ。何時ものことだが、桶屋の店先を眺める素人衆は、あまり儲けもしないのに、寄りで全て売り払ってしまった。そして、黄金色の景色が淡い夢となった。
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