教頭先生には同情はする。
小学校教頭が職員の財布からお金を盗み懲戒免職になった。その動機は校長に昇任できなかったことから自暴自棄になったという。教頭は昭和55年4月に採用され、約12年前から教頭職に就いていた。教頭の実務を2年経験すれば校長への昇任選考に応募でき、教頭就任から6年程度で校長になるケースが多いとされるが、問題の教頭は選考で落ち続けた。この教頭にとっては昨年9月の選考がラストチャンスとなり、「まさに人生をかけた挑戦」だったという。教頭は「私の考える学校経営」と題したリポートを提出して1次面接に臨んだが、次の最終面接に進めずに不合格に終わった。
教育学部出身者の進路は、教諭のためクラブの同窓に多くの教育関係者がいる。学友との付き合いの中で、教員世界の虚構や痴話・実態を少し知ることができる。どうしても、自分の居る環境の価値観から抜け出せないのだろう。後輩の誰それが、自分より早く校長になったという愚痴を聞いたことがある。教諭にとって校長になることが最終目的なのだろう。しかし、私のようなIT関連の民間企業に勤務した者から見れば、学校の校長も教諭も用務員(こづかい)さんも同じ公務員にしか見えない。校長だといっても、メール一つまともに送れない人材もいる。同窓の工業高校の校長など、メール以前に家にインターネット環境もないという。親戚の工学部の教授職にあった人も黄色いノートを板書するだけで、メールひとつ送ることができない。今日の若者にとっては、紙と鉛筆のようなメールやインターネットの環境下にない人たちが教育者とは呆れてしまう。お陰で、同窓会の事務局をしていると競争社会のない公務員という人たちには手が掛かってしょうがない。知り合いの話から思ったことは、人に教える立場の教育関係者とは、自ら学ぶ姿勢がないため子供じみているようだ。常に、受身と保身の中に住むのは公務員の特長なのだろうが非常識な人も多い。しかし、長年かけて追い続けた「校長」という夢を、自らの犯罪行為で人生を閉ざした教頭先生には同情はする。
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