シャープも付加価値を模索しているが
最近、電気屋に行くと驚くほど液晶テレビの価格が安い。店員の話を聞くと安くしても売れないから、更に安くなる悪循環だという。シャープのテレビが東芝のテレビより多少高かった。その理由を聞くと、スマホ連携ができるという。数年前の話だが、シャープのテレビをPCのモニターとして使用する場合にアナログ接続でも可能だった。そして、テレビの録画用の記憶媒体は、汎用ハードディスクではなく独自の内部ハードディスクだった。どうして、このような企画商品が開発会議で承認されるのか不思議でならない。最近のノートPCやパッドなどアナログ接続などなくMHDI接続が主流だ。確かに、ミドルタワーのような廉価版PCを海外から調達すればモニターがアナログ接続だ。しかし、そういうPCを使用する人は数千円で売っている「玄人志向」などのメーカ保証の全くない拡張変換ボードでMHDI接続をする。そして、割高で拡張性がない内部ハードディスク録画機能など顧客志向とは矛盾する。今回のスマホ連携機能にしてもテレビに接続して使用するなど稀だろう?一般的にITunesでPCに接続するだろうから不要だ。どうも、シャープという会社は、付加価値を模索しているが中途半端な製品が多い。F社に勤務していた頃、複写機のインターネット接続製品を1997年に市場に投入した。シャープにも調査用に買ってもらったので説明に行った。当時、こんな機能はシャープでは容易に実現できないので開発しないとの話だった。ネットワークが普及した今日では、どこの複写機ベンダーも提供している。しかし、市場よりあまりにも進み過ぎた商品だったため、顧客窓口の担当が理解できなくて売れなかった。当時の複写機の窓口がシステム知識が不足した総務部だったことが原因だった。そして、F社の事務担当役員までも同様の苦情を言ったので呆れてしまった。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/1997/Apr/7.html
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