ウェアラブル・コンピュータ
グーグルは2012年6月、米サンフランシスコで開いた開発者向け会議でグーグル・グラスを披露した。眼鏡端末「グーグル・グラス」は、眼前に文字が宙に浮いているように表示される。動画の撮影も可能なカメラや投影型のディスプレイ、ネット接続機能などを搭載して音声や眼鏡の側面を手で触れるしぐさなどにより操作する。スマホと同様、外部企業がつくるアプリとも連動できる。パソコンが大型コンピュータに取って代わり、さらにスマホと進んだ。ダウンサイジングはIT業界の歴史である。一方のアップルはグーグルが眼鏡なのに対して腕に付ける「iウオッチ」を開発している。このような情報に触れると斬新な気がするが、すいぶん前にあったウェアラブル・コンピュータとどう違うのだろうか?2001年ごろ、IBMは、ヘッドセットと本体を組み合わせたタイプのウェアラブル・コンピュータを研究していた。オリンパスが開発するウェアラブル・コンピュータは、左目の横に小型カメラを搭載していた。IBMとシチズン時計は、Linux搭載の腕時計「WatchPad」を共同開発していた。当時、本当のモバイルはウェアラブル・コンピュータであり、4~5年で社会を変えるだろうと言われていた。半導体は「集積度が18~24カ月で倍増する」というムーアの法則で、性能向上するという。つまり、12年前に比べ128倍の性能向上が実現されている。ところで、私が通った中学校の「学校教育指針」は「温故知新」だった。前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとするという意味らしい。ウェアラブル・コンピュータは、なにも目新しい考えではない。しかし、今回は半導体の性能向上により実用化され、社会を変えるのだろうか?
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