印刷ができない「金gold」札
今朝の日経新聞に、「日銀が大胆な金融緩和を打ち出したことで円安・ドル高が進行、円建ての金価格が急騰している。金は物価上昇に強い資産とされる。消費者が、価値が目減りしにくい金に投資しようと地金商の店頭に向かっている。」との記事かあった。しかし、海外の金相場は一山終わった感じで当面は1550~1600ドル前後の域にとどまるだろう。金の価格が上がったのは、リーマンショク後、アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が量的金融緩和政策(Quantitative Easing program)を取ったことが原因だ。QEは市場に供給する資金量を増加させることで金融緩和を図る。アベノミックスといわれる経済政策もこれと同様な手法だ。日銀は、国債の買い入れ額をこれまでの月額約4兆円から、毎月の国債発行額の7割に当たる7兆円強とし、マネタリーベースを「2012年末実績138兆円」を「2013年末に200兆円」、「2014年末では270兆円」にするという。わかり易く言えば、供給する紙幣を今より2倍印刷して国内にばら撒くという。そいえば、郵政公社が記念切手(金額が印刷されたシール紙)を毎回5000万枚も大量に発売した。そのため、古物商で額面の半値でも引き取ってもらえない。切手と紙幣は、同列には扱えないが価値が下がることだけは確かだろう。各国中央銀行がソブリンリスク対策で2009年から金を購入しだしたのも納得できる。無制限に増刷できる紙幣は、どこの国のものだろうと心もとない。やはり、有史以来、貨幣として使用されてきた実物資産「金gold」を購入する人が増えるのだろう。そう思うと印刷ができない「金gold」札をある程度持つ必要性を感じる。
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