捨てる紙(幣)あれば拾う紙(幣)あり
大きな悪材料が出たわけではないのに金相場は、米ドルベースで200ドル近くも急落した。いろんなコメントがあって拾い読みするとおもしろい。下げの張本人は、「パニック」だそうだ。「売り」が「売り」を呼ぶ心理が原因とのことだ。一方、数日前から顧客に金売りを勧めておいて、ヘッジファンドが仕掛けたという説もあった。実際のところ、真実は判らない。そうはいっても、輪転機で紙幣を限りなく増刷されては、将来紙くずになる恐れもある。管理通貨制度になってから政府の意向で印刷するので、通貨が減ったことなどないだろう。不良債権を政府が買い上げて銀行を支援すれば、発行元が変わるだけで通貨が減ることはない。先日、古物商に古い一円札を30円で買い取ってもらった。30倍で買い取ってもらったことになるが、一円札は明治から昭和までの間に数々発行されており価値が、それぞれ違うらしい。
明治通宝1円…20,000円
旧国立銀行券1円…400,000円
新国立銀行券1円(水兵1円)……150,000円
改造紙幣1円(神功皇后1円)…90,000円
旧兌換銀行券1円(大黒1円)…80,000円
改造兌換銀行券1円(漢数字1円)…30,000円
大正兌換銀行券1円(アラビア数字1円)
・100番台…5,000円
・200番台…1,000円
・300番台以降…400円
そして、どれも今の一円より価値があったことは確かだ。米国が金保有高を維持しているのは、自国の発行している通貨を信用してないからだろう。欧米の先進国と呼ばれている国々の金の保有量も多い。ドイツなど英国に保管してあった金を自国に移送した国まである。浪費の限りを尽くした米国のドル紙幣のせいで「金」が急騰した。財政規律が維持されていない円紙幣もドルが歩いてきた道と考えれば、インフレヘッジとして金が買われるだろう。今回、金の暴落のさなか、金取引の出来高は大きかった。そして国内ETFの金保有高も暴落時にそれほど大きな変化はなかった。「捨てる紙(幣)あれば拾う紙(幣)あり」とはよく言ったものだ。暴落のさなか、拾うほうに廻ったが、十年後が地獄にならないよう願いたいものだ。
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