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2013年4月30日 (火)

「ホテルルワンダ」

Image米アカデミー賞作品賞にノミネート、主人公のドン・チードルは主演男優賞にノミネートされた「ホテルルワンダ」という映画がある。1994年、多数派フツ族過激派が100万人以上の少数派ツチ族(主人公の妻)とフツ族穏健派を殺害した。大虐殺のさなか、ホテルの副支配人だった主人公が、過激派から過去に培った人脈で難民の命を救う内容だ。あの大虐殺以降、ルワンダはサハラ砂漠以南で経済的な競争力が高く、活力に満ちた国の1つとして台頭してきた。2003年以降の経済成長率は平均8%近くに達し、インフレも抑制されている。そして、そのルワンダが、初めて海外投資家向けに国債を発行する。海外投資家向けに10年物国債を発行し4億ドルを調達し、複数の政府債務の返済や、首都キガリでのコンベンションセンターの建設費、水力発電プロジェクトの資金として使われるという。この映画は、人種間の争いがこうも多くの人を殺戮してしまうのかとの思いと、主人公の聡明で勇気ある行動に感銘した。仕事で海外に行くことは多かったが、欧米の白人至上主義には複雑な思いだった。古代ローマ時代のガリアやゲルマンは文明の中心地から離れた未開地であり、ローマ人にとって金髪碧眼は蛮族の象徴だった。日本では毛唐と呼ばれ、中国では色目人という分類に入っていた。時代が変わると人種の評価も変わってきた。最近、米国に行く機会はがないが、オバマ大統領の出現で米国内の人種観も変わったのだろうか?

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