「ホテルルワンダ」
米アカデミー賞作品賞にノミネート、主人公のドン・チードルは主演男優賞にノミネートされた「ホテルルワンダ」という映画がある。1994年、多数派フツ族過激派が100万人以上の少数派ツチ族(主人公の妻)とフツ族穏健派を殺害した。大虐殺のさなか、ホテルの副支配人だった主人公が、過激派から過去に培った人脈で難民の命を救う内容だ。あの大虐殺以降、ルワンダはサハラ砂漠以南で経済的な競争力が高く、活力に満ちた国の1つとして台頭してきた。2003年以降の経済成長率は平均8%近くに達し、インフレも抑制されている。そして、そのルワンダが、初めて海外投資家向けに国債を発行する。海外投資家向けに10年物国債を発行し4億ドルを調達し、複数の政府債務の返済や、首都キガリでのコンベンションセンターの建設費、水力発電プロジェクトの資金として使われるという。この映画は、人種間の争いがこうも多くの人を殺戮してしまうのかとの思いと、主人公の聡明で勇気ある行動に感銘した。仕事で海外に行くことは多かったが、欧米の白人至上主義には複雑な思いだった。古代ローマ時代のガリアやゲルマンは文明の中心地から離れた未開地であり、ローマ人にとって金髪碧眼は蛮族の象徴だった。日本では毛唐と呼ばれ、中国では色目人という分類に入っていた。時代が変わると人種の評価も変わってきた。最近、米国に行く機会はがないが、オバマ大統領の出現で米国内の人種観も変わったのだろうか?
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 世界のインフレ退治はそうたやすくできない。(2023.03.27)
- 老いるということは可能性を捨てること(2023.03.26)
- 民意で選ばれた政治家が多数決で失職(2023.03.25)
- 三崎優太(青汁王子)さんの脱税事件(2023.03.24)
- 緊急対談 川上量生vs立花孝志(2023.03.22)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ディズニーがネットフリックスを抜いた。(2022.08.14)
- BSフジに『クイズ!脳ベルSHOW』(2022.08.08)
- 小津安二郎監督の「長屋紳士録」(2021.05.30)
- 小津安二郎の「秋日和」(2021.05.05)
- 『東京家族』はオリジナル版と遜色なし(2020.11.16)
コメント