屋上屋を架す
まほろ駅前多田便利軒の「まほろ市」とは、神奈川へ張り出した東京都南西部最大の街で人口30万(42万人)。そして、JR八王子線(横浜線)と私鉄箱根急行線(小田急小田原線)が交差する。駅前には複数のデパートが林立し、商店街も活気がある。ハコキュウ(小田急)で新宿まで30分とある。この「まほろ市役所」の前から脇にかけて、市民から寄贈された、いくつかのモニュメントや彫像がある。どんどん増えていくような気がする。オープンスペースだったものが、モニュメントや彫像などで埋まってしまい、建て込んで窮屈な場所になってしまった。美術の心得はないが、立ち止まって眺めようという作品だとも思わない。寄贈団体や寄贈者の名前が目立つように大きく彫りこんである。上野の西郷さんや渋谷のハチ公は、待ち合わせ場所によく使われる。彫像があって、周りがオープンスペースになっているからだ。「まほろ市役所」のように彫像やモニュメントがいくつもあってオープンスペースが少ないような空間は、紛らわしく待ち合わ場所に使うには不向きだ。市民から寄贈されると無下に断れないからだろうが、市民の持ち物だった「広い空間」も残しておいて欲しかった。「まほろ市役所」のコンペにあった空間はどこへ行ってしまったのだろうか?窮屈な空間を眺めていると「屋上屋を架す」(おくじょうおくをかす)という古事熟語を思い出した。
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