将棋ソフトが名人を超えているのだろう。
5人のプロ棋士と5種のコンピューター将棋ソフトが戦う第2回電王戦が第4局まで進んだ。対戦成績はプロ棋士側の1勝2敗1分けで、既にソフト側の引き分け以上が確定した。昨年、「米長邦雄永世棋聖 vs ボンクラーズ戦」は113手で先手のボンクラーズが圧勝した。引退した米長将棋連盟会長(当時)だったため、日本相撲協会の放駒理事長に「まわし」を締めさせて土俵で相撲を取らすようなものだと酷評された。今回、第4局で富士通の「Puella α」(旧名・ボンクラーズ)は現役棋士の塚田泰明九段と引き分けた。これまでの戦績から、将棋ソフトが対プロ棋士に引き分け以上を確定し、強さが本物であることが証明された。富士通の伊藤英紀氏は、この10年に大きく2つのブレークスルーがあったという。1つ目が、ソフトがプロ棋士の大量の棋譜から局面の評価の仕方を学ぶ「機械学習」という手法を取り入れたこと。これにより開発者自身が局面の評価手法を設定するのに比べて精度が上がったほか、開発に棋力が求められなくなった。もう1つが、伊藤氏らが導入したクラスター技術だ。複数のコンピューターを接続して読みの能力を増強できるようになった。高性能のコンピューターさえ多数用意できれば、すでにソフトが名人を超えているだろうと伊藤氏は推測する。しかし、多くのプロ棋士は「まだコンピューターが名人を超えたわけではない」と伊藤氏の言に反論している。この伊藤氏というひとは、富士通マンらしい言動で昨年も物議を醸した。「富士通のボンクラーズ」に完敗したのは事実だったが、不出来な将棋だったと米長を揶揄したことでプロ棋士を怒らせた。プロ棋士が反論することは結構だが、それなら森内名人と高性能なクラスターを多用した「Puella α」とで勝負してみれば一件落着する。プロ棋士側は果たし合い受けないだろう。もう既に、伊藤氏が言うように将棋ソフトが名人を超えているのだろう。
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