小さな資産を失わないリスク担保
「金の時代は終わり」…という記事が日経新聞に掲載された。年初から投資家の資金は金市場から上昇基調が続く株式市場などに流れ続けている。価値がゼロにならない安全資産として金がマネーの逃避先として選ばれた流れは一変し、「金の時代の終わり」を指摘するアナリストは少なくない。日本国内の円で金に投資しようと思うと、米ドル基準で決まる「金の価格」と為替を両にらみしなければならない。米ドルが売られれば金が上がるという補完関係が、投資家にとってのリスク担保だった。しかし、米国経済が力強く復活し、アベノミックスで円紙幣を二倍印刷するとなれば話が違ってくる。明らかに言えることは、円安になるということだ。その結果、失敗すれば空前のインフレになる可能性も秘める。国内にいて資産を円でしか持たない投資家は、土地、金、株式などで保険をかけるしかない。国内の不動産ファンドREITは、大幅に上昇したが利回りが低下したため暴落した。金は、米ドルの保険とした安全資産として買われたが、米国の経済が上向きになってくると、4月中に大暴落した。円安の担保は、金を媒介としない米ドル預金の直接投資のほうがわかりやすい状況になってきた。先週、日本株が暴落したが、インフレヘッジとして使えるものは、少子高齢化の国内不動産や、米ドル基準の商品「金」などより、円安で業績が伸びる株式投資のほうが安全な気がする。そう思うと、米ドル預金と日本株のインデックス投資、円預金くらいのポートフォリオになってしまう。別に、儲けようと思わないが、小さな資産を失わないリスク担保はこの程度しか考えられない。
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