自国のことを棚に上げていう愚かさ
原爆投下は「神の懲罰」と主張したコラムを載せた韓国紙(中央日報)に、安倍首相の経済諮問役である浜田宏一米イェール大学名誉教授へのインタビュー記事か掲載されていた。インタビューした記者は自分の学力に対する自己認識が無いので、出来の悪い学生のような無神経で表層的な質問をぶつけていた。浜田教授は相当忍耐強い方と見えて、軽くいなしながら諭すように説明していた。以下、記事からの抜粋・・・。
――証券市場が不安になりアベノミクスに対する疑問が大きくなっている。
「ぐいぐいと上がっていた株価がしばし調整を受けたくらいで…。過敏反応だ。この程度でアベノミクス終焉をうんぬんする人たちはいますぐにでも株式を空売りすればいいのではないか。安倍政権が発足してから株価がどれだけ上がったか。ここで10%ほど下がったのがそれほど大きなことなのか。重要なことは資産価値上昇が所得と消費の増加につながるという点だ。」
ここで、浜田教授は無能な記者に、株価が暴落するというなら「それなら空売りしなさい」と呆れている。
――日本が通貨戦争を触発するとの批判が多い。
「すべての国が競争的に自国通貨を切り下げ世界的なインフレを招くという懸念が多いようだが誤った認識だ。固定相場制度時代に通じる話だ。通貨の競争的切り下げでいますぐに世界的なインフレに突入することはない。変動相場制では自分の国のことは自分が処理するレッセフェール(自由放任主義)が原則だ。また、日本が通貨戦争を行うというが、それでは何年か前まで韓国が取っていた(ウォン安)政策は何だったのか。あの時ウォンの切り下げで日本が苦痛を受けなかったか」
今回の株価の乱高下は先物主導のものだ。しかし、米国市場を見れば韓国の期待する日本株価暴落のシナリオは考えにくい。韓国記者が日本の失敗を望んで、日本経済が、復活しないで欲しいという必死な気持ちなのだろう。日本の株価が下がり、円高になることを願望していることが透けて見える。この出来の悪い記者に、教授が噛んで含めて教え諭す記事はお笑いものだ。記事を掲載した愚かな記者の署名を入れろといいたい。韓国がやっていた、ウォン安政策に言及されると、流石に自国のことを棚に上げていう愚かさがわかったのか、言葉もないのだろう。中国・清華大学の李稲葵教授が、フィナンシャル・タイムズへの寄稿で「世界が目の当たりにしているのは円相場の急速な下落である。この円安は、ほかの国々に対し不公正であると同時に持続不可能だ」と言っているが、自国の為替レートを切り下げ、操作した中国が、円安にしていると言って日本を非難することは滑稽だ。自分のことは棚に挙げて、他国を揶揄するお国柄は支那・朝鮮の特長なのだろうか?
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