武士の商法が通用するはずはない
元プロ野球阪神タイガースの金本知憲が、詐欺事件の公判に証人として初出廷した。本多被告に、ボートレース場の清掃や警備、売店などの権利への投資として、8億円近くを振り込んだ。しかし、返金されたのはお金は、約800万円だけだったという。8億円という金額は、金本の可処分所得の3分の2にあたる。金本は、将来「実業家になる」と話していたという。野球選手で、引退後の収入が安定して得られる人は極まれだろう。「引退後も収入を得られると思い、魅力的だった」というのが真実だろう。そういえば、昔、桑田真澄が巨人の仕組んだ早大偽装進学事件や義兄に任せて借金まみれになった事件があった。当時、18才の少年だった桑田には、気の毒だと思った。江川卓も、巨人入りするために「空白の一日」を悪用して球界を揺るがす事件を起した。桑田にしろ、江川にしろ、周りを取り巻いた大人に振り回された事件だった。金本の将来にかけた夢は解かるが、他人任せの「お金儲け」など容易なことではない。騙し続けた本多被告は、「振り込みを受けたことは事実だが、だますつもりはなかった」として起訴内容を否認したという。詐欺罪の刑期は10年以下というから、投資が失敗したことにしたいのだろう。どうせ、被告が返済できる金など僅かだろうから「できるだけ重い処罰を望みます」という気持ちなのだろう。被告には、刑期を勤めて反省して頂くしかない。野球に限らず、その分野で勝者になることは容易ではない。生き馬の目を抜くようなビジネスの世界で武士の商法が通用するはずはない。
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