老人たちの気持ちが解かる
勤め人を辞めると、通勤する苦痛はなくなった。その反面、運動不足になりがちになるので、公園や河川沿いを散歩することが多くなる。よく見かける風景は、団塊の世代以前の人たちだろうか?高価な一眼レフ・デジタルカメラで魚や鳥を撮影している。機種は、決まってニコン(Nikon)やキヤノン(Eos)だ。そういえば、学生時代、写真部だったため、親父にニコマート(ニコンの初心者向け一眼レフ)を買ってもらった。入門機といえ、大卒の初任給より少し高かった。カメラだけは一人前だったが、当時の写真を見るとはっきり言って下手くそだ。そのニコマートを携えて、ヨーロッパを一人旅したことなど思い出す。その写真は、思い出として40年近く経った今も持っている。当時は、一眼レフといえばニコンF1という名機があった。技術もないくせに、機器だけは高級機を欲しがっていた。30年以上前になるが、長男が生まれた時に、成長の記録写真を撮りたいといって、ボーナスを叩いてニコンF3のボディを買った。昔から欲しくてたまらなかったので、買ったときは感激したが、それに満足して写真のほうはあまり撮らなくなった。そして、デジタル化の流れでカメラもデジタルカメラに変わっていった。何台かデジカメを買ったが、ニコンF3のアナログカメラには遥かに及ばなかった。やはり、金を賭けないといい写真は撮れないと思い、6年前にブランドに惚れてニコンD60を購入した。そのカメラは気に入ったが、半導体の進歩と共に、日進月歩の技術革新ですぐに陳腐化してしまった。それと、重くて持ち運ぶのが不便だった。捨てるには忍びないので、懐かしいアナロク機を含めて全てのニコン製品を僅かなお金で売却した。こんどは、ブランドではなく機能重視と持ち運びが楽な軽量なミラーレス・カメラを購入しようと思った。ミノルタ製品(Sonyが買収)は好きではなかったが、価格性能比がいいと思ったSonyαNEX F3Kというカメラを購入した。写真には満足したが、ズームのためカメラレンズが大きく、暗かった。それと、ニコン製品を使い慣れたせいか、操作性が不満ですぐに飽きてしまった。気が短いせいか、購入価格の半値で売り払ってしまった。そして、ノスタルジックを感じるFUJIFILM X-E1+XF35mmF1.4Rを、昨日購入した。多少、高い買い物だったが胸がいっぱいになり、高揚して満足した気分だ。川の魚を撮るのに、高価な一眼レフ・デジタルカメラを担いでいる老人たちの気持ちが解かるような気がする。
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