長く生きることは、悩むことも多い
金価格が1225ドル/トロイオンスまで下げている。FRBの金融緩和縮小で、金が売られるとの予想は、知っていた。しかし、ここまで下がると投機商品だとつくづく思う。ドルの代替え通貨として買われた為、米国経済が改善すれば売られるという。いままで、金価格が急落する度に下支え役となったインド・中国からの買いがないことが効いている。中国国内で短期金利が上がり資金が逼迫したことや、金需要国インドが、経常収支の赤字を減らすため、金の関税を8%まで引き上げたことも原因らしい。豊島逸夫氏は、「金は守りの資産。キャピタルゲイン狙いより、リスク分散・リスクヘッジ目的で長期保有されるべきもの。ポートフォリオの中ではあくまで脇役であり、保有比率も10%程度にすべきだ。」と説いてる。そして、「金の下げ傾向は2014年にかけて続くが、2015年以降は、中国・インド主導の金価格上昇トレンドとなるシナリオを想定している。」という。金の買場は、2014年後半から2015年初頭ぐらいまでないようだ。確かに、中国とインドで、年間金生産量の57%を買い付けたというから凄まじい。2008年にも1000ドル付近から700ドル近くまで30%下げたが、今回も、1800ドルから1200ドルまで30%下げた。 投資の神様といわれるジム・ロジャース氏は、「もし1100ドルまで下がったとすれば買い増すだろうし、1000ドルまで下がればさらに買い増す」という。そして、「日銀が円紙幣を無制限に刷り続ける限り、日本株は上がり続けるだろうが、資産価格上昇の恩恵を受けられる一部の人を除き、大半の日本人は円安で厳しい状況に直面する。」という。デフレ脱却しても、恩恵が得られるのは一部の資産家だけで、年金暮らしの老人は、ソ連が崩壊した時のような暮らしになるのかもしれない。長く生きることは、悩むことも多いとつくづく思う。
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