会社奴隷として生きる間に
最近、ミラーレスタイプのカメラを買い換えたので、特に用もないが、カメラ売り場に行くことが多い。平日の閑散とした売り場に、F社に勤務していたころの知り合いだった人がいた。近寄って声をかけると、早期退職したそうだ。10年ぶりの再会のため、加齢臭が感じられる。F社では、50歳以上の管理職に早期退職の募集をしていて、それに応募したという。退職理由が会社都合というから、応募とは名ばかりで、強制解雇だったようだ。54歳で独身の彼にとって、退職条件が30ヶ月加算なら悪い話ではない。55歳の役職定年後は、会社に残っても、平社員以下の身分だという。実家のある大阪に帰って、働きたいとの希望だった。50歳を迎えた人材は、特別な専門職でない限り雇ってもらえないだろう。昔の知り合いだった人たちの事情を聞けば、管理職や役職定年後スタッフとして残っていた人たちも、ほとんど解雇されたそうだ。全員、第二の人生を歩みだしたらしい。大企業という無菌室の中で働いてきた人は、世の中に放り出された時の抵抗力は弱い。会社奴隷を辞めて、起業や自活するなら60歳で始めるより、55歳の方が楽に決まっている。日本社会は、安全志向で会社にしがみ付いて、一生を終える人は多い。何歳まで、勤められると嬉しそうに話している人がいる。会社に奉公するのが愉しいのだろうか?自分の居場所がなくなることが、寂しいからなのだろうか?勤め人とは、自分の時間を売っている現代の奴隷だ。奴隷として生きる間に、自分の居場所を作るくらいの知恵は、持ち合わせるべきだろう。
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