洋の東西を問わず、世間の感覚とずれている
日経新聞の春秋におもしろい記事があった。20世紀の初めにフランスの首相になった毒舌家のクレマンソーが「公務員は図書館の本にちょっと似ている」と言っている。なぜなら「一番役に立たぬものが一番高いところに置いてあるから」。「公務員こそが最良の夫である。夕方帰宅したとき疲れていないし、新聞はもう読み終えている」。クレマンソーも、フランスの公務員を揶揄していることから、洋の東西を問わず、世間の感覚とずれているのだろう。加藤コミッショナー(日本プロ野球機構)の無責任発言も、公務員出身だと聞くと納得する。自治会の会長を務める方も、物事を進めるのに頭を下げないのでトラブルが多い。他の役員からは、彼は警察官だったからしょうがないと言う。自由主義経済の中で、市場原理に基づいて、その地位があるわけでないからしかたがない。ところで、巨人の渡辺恒雄球団会長が、後任のコミショナー候補としてソフトバンクの王貞治球団会長の名前を挙げた。王会長は「体力的には自分では務まらない」と話している。王さんの本音は、肩書きや地位より、野球に関わりたいのだろう。ボケ老人と付き合うより、自らのチーム強化のため選手補強や指導者の育成をする方が愉しい。なってもらいたい人に断られるのは、お飾りの権限もないコミッショナー職など、価値がないからだろう。
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