一番儲かるのは、基盤を抑えた企業
久しぶりにグリーの株価を見ると、779円だった。一年半前は、2500円を超えていたのに無残な姿だ。グリーやディーエヌエは複数社のゲームを束ねた配信基盤を手掛けて、ゲーム会社から手数料を得てきた。株価不振は、携帯電話へのゲーム配信が主力の事業だったが、スマートフォン(スマホ)の普及で陰りがみえたことだ。さらに、「セガなどゲームソフト15社はスマホ向けゲームの顧客開拓で連携する」と報じられ、ゲーム会社が配信基盤に頼らない仕組みを構築すれば、収益減少につながるとの懸念で売られた。グリーは「コンプガチャ」という携帯電話用のソーシャルゲームにおけるアイテム課金の収益で業績を伸ばした。しかし、消費者庁が「コンプガチャ」を景品表示法違反に当たるとしたことから業績が急速に悪化した。その後、海外展開したが、事業がうまくいかず清算した。追い討ちをかけたのが、携帯電話からスマホへの急速なシフトだろう。iPhoneもAndroidも、アップルやグーグルがソフト配信で儲かる仕組みだ。そのため、ゲーム業界が支払う手数料を抑えるためにグリーやディーエヌエ外しに動いたことだ。世の中、目まぐるしい動きに驚かされる。グリー株も将来を期待して持っていた時期もあったが、海外展開と聞いて呆れて損切りした。海外事業の経験もない社長が、思い付きでやっても失敗すると思ったからだ。ディーエヌエも同様に横浜ベイスターズを買収した時点で売却した。本業に資金を使わず、野球などに投資しているのでは先は危ないと感じた。ネットワークに限らず一番儲かるのは、基盤を抑えた企業だ。OSだけを提供してきたソフト会社のグーグル(Nexus7)やマイクロソフト(Surface)が、ハード製品を出してきた。ソフト配信で儲けている会社は、ハードは儲からなくても収益源がある。アップルやグーグル、マイクロソフト以外は、彼らの基盤上で踊っているだけだ。サムソンを初め、多くのスマホ会社がいつ倒れてもおかしくない。そう思いながら、整骨院でマッサージを受けていると、若い整体師の先生が、「店を持ちたいが株で儲けられるか?」と聞いてきた。株が高い時は、皆が将来上がると思って買うときだ。そして、安い時は、これから下がるとみて売るからだ。普通にやれば、「必ず損をするから、多少容色は我慢しても資産家の娘さんでも、探したほうが確実だ。」とアドバイスした。
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