コモディティ化を絶対にやってはいけない
日経新聞に、富士通社長山本正已氏に聞くという記事があった。不振の半導体と欧州のコンピューター事業のリストラを実施したため2012年度連結決算で4年ぶりの最終赤字に転落した。インタビューの中で、携帯電話端末やパソコンの赤字について、「携帯電話端末やパソコンは人とICTをつなぐインターフェースだ。これを手放せば我々が考えるビジネスはできない。苦しくても継続するつもりだ。スマートフォンは新機種開発の手をゆるめず、高水準の開発投資を維持する」といっている。馬鹿も休み休み言えといいたい。同じ山本でも、中興の祖、池田敏雄氏のチームでFACOMの開発に参加し、ソフトウエア開発を担当した山本卓眞氏とは大違いだ。今の社長は、付加価値もないパソコンのアセンブリービジネスしか知らない。コンピューターの基幹システムについては、ずぶの素人だ。「携帯電話とパソコンを手放せば我々が考えるビジネスはできない。苦しくても継続するつもりだ。」というが、その部門出身の購買担当だった彼には、悲しいかな、それ以外の付加価値のあるビジネスが判らない。今頃、欧州のPC関連事業のリストラなのか?シーメンス(ドイツ)が富士通とのコンピューター合弁事業を解消した時に、株式を引き受けたのもパソコン部門出身の経営者だ。一方、IBMは2004年に、世界一のシェアだったパソコン事業からいち早く撤退している。給与が高い大企業において、中核事業でアセンブリービジネス(コモディティ化)が成り立たないことを知っていたからだ。それから十年も経った今でもわからないとは呆れてしまう。余りにも、大きくしたため怖くて減損処理ができないのだろう。このような馬鹿な経営者では、到底、富士通株など買う気になれない。パソコン事業など日立やNECだって、とっくに撤退している。解任された前任の社長のほうが、遥かに見識があるのではないか。
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