日本やアジア企業が主導できる世界ではない。
マイクロソフトが、ノキア携帯端末事業を買収というニュースが飛び込んできた。昨年、米グーグルが通信機器大手モトローラ・モビリティーの買収に続いて、OSベンダーのハード分野への参入だ。アップルのビジネスモデルを真似たのだろう。スマートフォン(スマホ)分野での巻き返しに、OS会社から、端末とサービスの会社への変身を目指す。「ウィンドウズフォン」のスマホの世界シェアはわずか3.7%だ。しかし従来型の携帯電話機も含めた端末全体では、ノキアのシェアは14.1%。米アップルを上回り、韓国サムスン電子に次いで世界2位の事業だ。成長が見込める途上国でスマホへの移行が進むことに合わせて、MSがOSから端末までを一体で手がける統合型IT企業に転換して生き残りをかける。これで、アップルiPhone iPad、グーグルNexus7、マイクロソフトWindowsPhone Surfaceと、それぞれ端末ハードを自ら販売することになった。マイクロソフトを振り返れば物まねの歴史だ。CP/M⇒MS/Dos、Lotus123⇒Excel、Lotus Freelance⇒Power Point、Macintosh⇒Windows、Netscape⇒IE、iOS⇒Winows8、を見れば容易に理解できるだろう。ノキアからの携帯電話機事業の買収で、マイクロソフトのビジネスモデルはアップルに近づき、ライバルの手法を踏襲した。しかし、今回も「まね」だけで成功できるだろうか?ところで、スマホ、タブレットと端末機分野にOS提供会社が参入し、ビジネスモデルが、アップルストアやWindowsストア、Andoroidストアからのソフト配信と、サービスで利益を上げる構造になってきた。ガラパゴス・アイランドに住む日本のベンダーも何れ撤退するのは時間の問題だろう。コンピュータは、部品ではない。ハードやソフトと考えずに「複合的な文化」と考えれば、英語が基盤の文化だ。日本やアジア企業が主導できる世界ではない。
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