朝令暮改になることが多い
日経新聞によると、「景気指標次第では10月に量的緩和の縮小が可能」という米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの発言が売りのきっかけで、昨日のニューヨーク・ダウ工業株30種平均は185ドル安で終えた。そして、金、銀ともに急反落した。結果として、9月の緩和縮小見送りを受け、米国債の下落やドル高を見込んでいた投資家が損失を抱えたという。日本株については、シカゴの日経先物が下げ、東京市場は月曜日は祝日で休みのため方向性がわからない。どうも、ちょっとした風説で株や金の価格が変動する。実際の需給や企業業績など関係がないらしい。ウォーレン・バフェット氏が、「割安な株を探すのは難しくなった」というくらいだから、米国株も金融緩和で上がりすぎているのだろう。いづれ上がったものは、下がる。日本株も大きな影響を受けるだろう。「店頭に客があふれたら相場の転機。」というが、相場は過熱状態で、上昇相場も終わりに近づいている気もする。日本株が有望だという外人投資家の発言もポジショントークのように聞こえてしかたがない。頭に浮かんでくることは、考えてもわからないことばかりだ。本間宗久の相場三昧伝(第八十七章)に『相場保ち合いの時うっかり慰みに商い仕掛くることあり、はなはだ宜しからず、慎むべきなり』とある。これは、「相場が保合いのとき、暇だからちょっと小銭でも稼いでやろうと、深く考えもせず、買いまたは、空売りを仕掛ける。そんなとき相場が急に逆に動いたりすると、最初に仕掛けた玉をなかなか切ることができず、信念も見通しもなく売買したため精神的にも最悪だ。」という意味らしい。私が株を買う時は、買いたくて買っている。なんの信念もなく買っているので、よく言い当てている格言だと感心する。そういう小生でも、中長期的には円安になると予想する。こういう時は、為替が円高に進めば米ドル買い、日経平が1万3千500円を割り込めば買おう。いつも方針は、真っ当だが、朝令暮改になることが多いことが、儲けられない原因だと気づかされる。
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