茹でガエルの比喩は失礼かも
一病息災という四字熟語がある。健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、かえって長生きするという意味らしい。この熟語は、言い当てているような気がする。大学時代から、元気印のような友人が畑仕事から帰った途端に、脳卒中で死亡した。そういうことに出くわすと、改めて自分の健康が気になる。病気で身動きができなくなって、初めて健康のありがたさがわかる。何でもそうだが、失って初めて大切さを知らされることが多い。我田引水で言わしてもらうと、OB会の幹事をしていたが、友人に代わった途端に、一年半も開催されなくなった。周りからも要望があったため、幹事を引き受けた。その後、小生が幹事をするのが当たり前のようになってしまった。幹事は、待ち合わせ場所から、宿の手配、出欠確認、記念撮影、閲覧用ホームページ作成など雑用が多い。企画へのクレームなどは堪忍しても、一番困るのは、OB会といっても懇親会のようなものだから、参加者の協力なくしては存続できない。会を支えるためにプライベートな時間を多く使っているのに比べ、ただ出席するくらいは、何の負担もないような気がする。さらに、出欠のメール返信など、当たり前のことをやらない会員までいる。茹でガエルの比喩は失礼かもしれないが、彼らの負担を配慮してやってきたことが、そう受け取られていないようだ。多少腹立たしいが、ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)と自分に言い聞かせながら、我慢するしかない。
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