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2013年9月27日 (金)

富士ゼロックス人事部の皮相なことは、

Image 富士ゼロックスのリストラに対して、ジャーナリスト佐々木奎一氏は批難するが、観点が違うのでは・・・?20年以上にわたって同社で勤務してきAさん(40代前半、女性)の退職させられた内容だ。富士ゼロックスでは、入館、出館の時刻は、ICカードに自動的に記録されるが、自らの出勤、退勤の時刻は改めて、自分で人事のサーバーに入力する自己申告制だ。要するに富士通などの電機労連と違い、自己申告のためサービス残業を生む温床となっている。電機労連の会社なら、拘束時間で残業が付くから自己申告はしない。そして、問題になったことは、Aさんは12月26日の朝「東京ミッドタウンに午前9時31分に出勤」と申告しているが、入り口ゲートの記録では「如水会館に午前10時18分に入館」となっているという違いだ。その場所を含めた47分の違いを、人事部は問いただした。Aさんの弁明は、出勤時間を午前9時31分としたのは、東京ミッドタウンの入り口前に9時半過ぎに来ていたから、ICカードを通していないが、出社したことにしてしまったという。富士ゼロックス人事部は、当然「出社時間の虚偽入力」と指摘し、顛末書を提出させた。Aさんがどう言い逃れをしようが当然の処置だろう。しかし、細かく社員全員をチェックすれば、富士ゼロックスの社員は、一度や二度こういう不始末をやっているだろう。人事部が、Aさんの出退勤時刻と、入り口ゲートの入室、退室時間を調べ上げると、計数十回も不一致があったと指摘したことから、虚偽申請は常習化していたのだろう。Aさんが「人事部との会話の内容を、録音していて、テープ起こした文書を裁判資料に添付している。」というから相当危ないと思ったのだろう。そして、「職を辞して懲戒解雇を避けたいのか、手続きを進めるのか。自主退職であれば退職金が出る。『会社に残りたい』これは寝言。あなたの進退をはっきりさせてほしい。自主退職を申し出るのか、会社から放逐されるのか、決めてほしい」と迫ったという。その後、Aさんは「退職の意思表示は、脅迫による意思表示であるから取り消す」と訴え、富士ゼロを相手取り、「労働契約上の権利を有する地位確認」と、未払い賃金などを請求する訴訟を東京地裁に起こした。一審判決は、原告の全面勝訴。富士ゼロックスは控訴し、二審では和解した。職場復帰はしない代わりに、解決金2500万円プラス退職金をAさんに渡すことで決着した。Aさんは、短大卒の40歳くらいの平社員というから、50~60ヶ月相当の退職加算金だ。2009年当時の早期希望退職が、55歳で48ヶ月だったことを思うと、裁判の和解金額としては、決していい条件とはいえない。ただ、2009年当時は、営業部長職でも私的飲み代やタクシー代を接待費に付け替えて(富士ゼロックスでは日常化していたもの)、一ヶ月の出勤停止の懲戒処分になっていた。(その後、平社員に降格)また、出張時の交通費不正請求でも出勤停止10日程度の懲戒処分が乱発されていた。今回も、元を正せば、Aさんの不正申請が原因だろう。解雇は、違法という裁判所の判断だが、本人にも問題がある。ずいぶん前になるが、富士ゼロックスの人事部に、「F社は、懲戒解雇は少ないが、退職勧告で自主退職を迫ることが多い。富士ゼロックスの処分は甘すぎる。」と指摘したことがある。今回の事件は、富士ゼロックス人事部が、拙速に対応したことが問題だ。Aさんを退職させるのが目的であれば、職場変更を伴う降格処分を匂わして、早期退職を選択させるべきだったろう。そうすれば、多少の割り増し退職金(40ヶ月)程度で、円満退社となり揉めることはなかった。目的を達成するために、最善の手段をとるのが、人事部の仕事ではないか?強弁して脅すから、裁判で負けてしまった。富士ゼロックス人事部の皮相なことは、今も変わらないようだ。

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