NECに明日はあるのか?
米IBM 586.7(億ドル)
米HP 34902
米アクセンチュラ 238.1
米CSC 156.8
NTTデータ 139.4
情報システムの開発・運用分野では、米IBMのトップは揺らがない。IBMが、日立へ HDD 事業部門を売却したのは、2002年だ。そして、全PC事業を中国レノボに2004年に売却した。その一方で、IBMは、2002年に米PricewaterhouseCoopersのコンサルティング事業部門PwC Consulting(PwCC)を買収した。6万人のコンサルティング要員を擁する会社としてITコンサルティング・サービス事業に舵をきった。富士通も同様にコンサルティングに資源をむけITサービス分野で収益を上げる方向に向った。ITサービス分野の売上高ランキング(2012年米ガードナー)の上位5位の中
に、NECの名前がない。NECが30日発表した2013年4~9月期連結決算は、最終損益が261億円の赤字だった。スマートフォン事業からの撤退に伴う減損処理が膨らんだことが、直接の要因かもしれないが、企業向けITサービスの収益が悪かったことも事実だ。同業他社は、10年以上も前に、ITサービス分野に経営資源を振り向けたが、NECは、いったい何をしてたのだろうか?PC98(MSDos)のハード売りで、日本市場を席捲した夢が忘れられなかったのだろう。旧DECのエンジニアなどが開発したマイクロソフトWindows NT3.51を搭載するネットワークサーバなどに、自社オフコンをオープンパッケージソフトを使って置き換えた。そして、全く付加価値を付けようもないシステムにしてしまった。富士通がITサーバー上に、従来のオフコンOSを動作させ、自社システムの囲い込みを図ったが、NECは、自ら自社ITサービス分野を潰してしまった。パッケージソフトに移行したシステムでは、以降の置き換え商談は価格だけだ。NECに明日はあるのか?
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