カメラの機能は、撮像素子に依存する。
キヤノンは24日、2013年12月期の連結営業利益を従来予想から200億円下方修正した。スマホの普及で、低価格のコンパクトデジタルカメラなど不要になった。海外では景気低迷の影響で、レンズ交換式高級機カメラの売れ行きも悪い。キヤノンの売上高の約8割が海外なので、世界のGDPが回復すれば、カメラの売り上げとともに業績も上向くという。はたして、そうなのだろうか?アナログ時代の一眼レフカメラといえば、ニコンFが懐かしい。1956年から1974年まで、息の長いカメラだった。本体は、電子部品による寿命の制約がなく各部品が頑強なため、発売後50年近く経つ今でもメーカーの補修用部品在庫ので修理が可能だという。当時の高校生には、ニコンFは高嶺の花で持つことはできなかった。それで、親父を拝み倒してニコンFマウントの廉価版一眼レフニコマートを買ってもらった。高校・大学時代、そして、長男誕生まで使用した。アナログ一眼レフ⇒デジタル一眼レフ⇒ミラーレスと遷移してきたデジタルカメラの機能は、撮像素子に大きく依存する。つまり、半導体技術の進歩だ。ムーアの法則では、2年後には2.52倍、5年後には10.08倍、7年後には25.4倍、10年後には101.6倍と機能が上がる。だから、数年後には陳腐化してしまう。最近、撮像素子が、35mmフィルムと同じフルサイズのレンズ交換式ミラーレス小型機も登場してきた。レンズ交換式ミラーレス機は、APS-C(23.4×16.7mm)やフォーサーズ(17.3×13.0)が多いが、いずれ半導体技術の進歩で撮像素子が安くなるだろうから、フルサイズに統合されるだろう。電子ファインダーから覗くデジタルカメラには、アナログ時代のミラー構造など不要だ。カメラのボディーが日進月歩であれば、交換レンズの電子機能は最小限にして、ボディーが変わっても使用できることが望まれる。ニコンやキヤノンのように、一眼レフカメラで多くの交換レンズを揃えたメーカーは、レンズ交換式ミラーレス機への対応は容易でない。最近、オリンパスは、ミラー型一眼レフを終了させ、ミラーレスに開発を絞った。ソニーも、今回、35mmフルサイズ撮像素子を搭載したレンズ交換式ミラーレスカメラ「α7」シリーズを発売した。高機能を追及し、使いやすくコンパクトに軽量設計することが、市場ニーズだ。半導体の技術革新に依存する、デジタルカメラの機能は、レンズ交換型だったとしても、毎年のように新製品のカメラボディーが販売されるだろう。キヤノンは、アナログからデジタルに移行しても、未だに過去の商売感覚なのではないか?
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