井戸端会議をするハルモニの姿
朴槿恵大統領は外交・安全保障分野における構想を、就任前に米国の外交専門誌『フォーリンアフェアーズ』を通じて発表した。そして、朴大統領の東アジア外交構想を、同盟国である米国が支持するものと思っていた。大統領就任以降、自分の構想に基づいて、オバマ大統領をはじめとする米国の政府高官に日本批判を繰り返した。米国を説得すれば、米国は日本に圧力を加えると考えていたらしい。ところが、米国はこれに反して否定的なだけでなく、ヘーゲル国防長官がソウルと東京を相次いで訪問した際、韓国側の思惑とは全く異なる発言をした。朴大統領が掲げる「信頼プロセス」構想という、日本を貶める「アジア・パラドックス」に対し、米国の利益と安全保障を優先する見方は大きく異なる。日米両国は外交・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開催し、米国は日本が進める「集団的自衛権」の行使を明確に支持した。つまり、米国は刹那的に慰安婦発言を繰り返す朴槿恵を、安全保障を担う同盟国として見限っていた。独りよがりな素人外交の様は、政治家というより、そこらの井戸端会議をするハルモニの姿だ。米国は「韓国の主張する正しい歴史問題」と北東アジアの安全保障問題は完全に別と考えている。それを知った、朴大統領は大きく当惑したことだろう。外交専門家の多くは、朴大統領が、「韓国と日本の利害でオバマ大統領は韓国側につく」という考えが、当初から誤った認識だったと指摘している。
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