嘘だらけの日米近現代史
M市図書館で借りた『嘘だらけの日米近現代史 (倉山満著:扶桑社新書)』を読んだ。氏の主張は、本の題名どおり、日本人が信じているアメリカ史は嘘だらけだという内容だ。歴史は、勝者によって書かれたもので、今の通説的な日米の歴史認識を引っくり返している。特に、米国陣営側の立ち位置から、米国の理屈を鵜呑みにする危うさの警鐘には説得力がある。イスラム諸国や南米諸国が米国に反感を持つことは、米国がやってきた過去の歴史を読み取れば納得させられる気がする。日本の教科書で習ってきたアメリカの建国史は、民主主義の発展の歴史のように描かれている。しかし、民主主義を守る世界の警察官との認識は、日本では一般的だが、自国の国益中心主義の顔も併せて持つ。確かに、正しい歴史認識などありえない。それぞれ、対立する国々の利害関係があるから当たり前だろう。少なくても、民主主義国家という観点で一致しても、白人だけの世界観もある。予約している続編の『嘘だらけの日中近現代史』、『嘘だらけの日韓近現代史』にも期待したい。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 今回の株急落は想定内なのだろうか(2018.10.11)
- 火のない所に煙は立たぬ(2017.09.07)
- 松山大臣が16歳の少女に淫らな行為か(2017.08.09)
- 米フェイスブックが月間利用者20億人に(2017.06.28)
- 貧困に喘ぐ女性の現実(2017.05.30)
「趣味」カテゴリの記事
- 生死や運不運もすべて「ゆらぎ」の結合体(2021.01.03)
- いつの間にか、ニコンのカメラは無くなった。(2019.12.25)
- 売却したカメラやレンズには申し訳ない。(2019.12.16)
- 趣味とは、お金の無駄使い(2019.11.21)
- 新しいカメラを手にした時の嬉しさは格別(2019.11.07)
コメント