理財商品残高は銀行経由分だけで170兆円
2008年のリーマンショックは記憶に新しい。当時、ミスター円とばれていた官僚出身のS氏(青山大学教授)は、盛んにインド投資を勧めていた。尻馬に乗って、愚者もインド株ファンドを腹いっぱい買い込んだ。おまけに、当時の金融大臣与謝野肇が「蚊に刺された程度」との認識しかない空け者だったため売り遅れて大損した。投資は自己責任なのはわかっているが、未だにしたり顔で話しているのを見ると腹が立つ。今朝の日経新聞に、中国の高利回りをうたった理財商品の債務不履行(デフォルト)懸念の記事があった。銀行が金を貸してくれないので、地方政府や企業が投資家からお金を集める投資ファンド証券だ。「影の銀行(シャドーバンキング)」と言われている。今回、吉林省信託(吉林省長春市)が運営する理財商品の返済が滞ったという。この理財商品の資金は民営採炭会社の山西聯盛能源(山西省)に投資されていたが、経営破綻して焦げ付いた。中国共産党主導の経済発展は、損益を無視して規模ばかりを追求してきた。そろそろ、その付けが回ってきたようだ。「今年上期にデフォルトが起きる可能性がある」(UBS証券の陳李ストラテジスト)という見方が増えている。その理財商品の残高は銀行経由で販売された分だけで170兆円という膨大な金額だ。サブプライム住宅ローンの総額は、1兆3000億ドルで、1ドル=110円(当時)で換算すると143兆円になる。いかに中国発の金融危機が世界に影響を与えるか容易にわかる。今年は、リスクオフの年になるかも知れない。昨日の日経平均の下げが、暗示しているような気もする。
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