中共党幹部の汚職など永久不変
広東省といえば食材広州で有名だが、売春都市として名高いらしい。数年来、当局による大規模摘発が行われ、過去千人以上の売春婦が摘発された。しかし、ほとぼりが冷めるとすぐにサウナ、マッサージ、5つ星の高級ホテルなどで性産業は復活している。今回の摘発で、買春客が香港に逃げ帰ったそうだ。東莞市から香港は約1~2時間の距離というから、香港人にとって、風俗遊びをする街なのだろう。一方、東莞市の風俗産業は日本人にも有名で、多くの日本人出張者が出入りしている。こういう記事を読むと1985年に商用で広東に入り、「こんな場所でコンピュータ機器の商売などできるのか?」と、思わず同行の香港ディラーに言ったことを思い出す。当時は、香港返還前で広州空港といっても、日本の地方空港よりみすぼらしかった。空港の出口には、戦後の焼け跡のように緑色の人民服を着た若者がたむろしていた。宿泊したホテルの前には、大きな広告が張られていた。漢字といっても簡体字で書かれているため意味が判らない。「梅毒撲滅運動」という内容らしかった。中国共産主義政権下でも売春婦がいるのかと感心させられた。当時、ナイロンストッキングなど手に入らない高級品を身につけた若い女性が、「ご飯食べましたか?」と日本語で話しかけてきた。親父が旅順工大(専科)出だったため、中国では「ご飯食べましたか?」とは、「おはようございます」の意味だと言っていたのを思い出した。その後、上海にも行ったが、香港から遠いためか広州より、さらに発展が遅れていて、今の繁栄からは察しがつかないほどだった。そのころは、国家主席を勤めた江沢民が上海市長になった時代だ。党や軍の幹部を集めた平和飯店の晩餐会に、上海市長も来ていたと言うから江沢民もいたようだ。翌日、香港ディラーが、商売が円滑に行くように党幹部に賄賂を配ったというから、中国共産党幹部の汚職など永久不変のようだ。
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