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2014年3月21日 (金)

『悪韓論VS悪日論』

515aumtfcdl_sl500_aa300_ 猫の額のような住まいなので、本を買っても置き場に困る。本が溜まってくるとBOOKOFFへ行って一冊10円で売ることが多い。最近は、勤め人を辞め時間ができたので、ほとんど図書館を利用している。ところで、M市立図書館に予約しておいた『悪韓論VS悪日論』(双葉新書) [新書]井上 和彦 (著), 金慶珠 (著)が手元に届いた。井上さんも金さんも、昭和20年代生まれの愚生と違い、お若い戦後の世代だ。双方の国の主張を語った対談であり、面白くて一気に読みきった。日本の視点で語る井上さんの論旨は愚生とほぼ同じだ。一般的な日本人の見方も、だいたい集約されるだろう。一方、金さんの卓越した日本語能力と弁舌には、彼女の聡明さが滲み出ている。おまけに、とびっきりなインテリ美人ときているため、愚生など韓国側の主張に引き込まれそうになる始末だ。口先外交の醜悪婆の大統領と大違いだ。昨今の中国、韓国が反日を声高らかに叫ぶことは、日本との国力差が縮小してきたことに起因するようだ。つまり、日本と対峙して困らなくなってきたことと、外敵として日本を中傷し国内の政権基盤を強めることが狙いだろう。そして、韓国経済に至っては、中国依存になり、中国の権謀術数に抵抗できないというのが現実のようだ。元来、朝鮮という国は事大主義だ。朝鮮の歴史を振り返れば、支那、ロシア、日本、米国と時々の強国に事大している。そして、今は、中国に帰依している。今回、この本を読んで韓国側の主張に同意はできないが、彼らにも一理あると思った。大東亜戦争から70年近くも経れば、愚生の親父のようにチャンコロ、チョン公、露介と蔑視した当時の世相を知る世代は、ほとんどいない。彼らを蔑視した罪悪感を持たない日本人しかいなくなったことも、日韓の摩擦の一因なのかもしれない。

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