OS「ウィンドウズ」の一部無償化
マイクロソフトがスマホとタブレットを対象にOS「ウィンドウズ」の一部無償化を決めた。昨今の流れは、パソコンから携帯端末(スマホや小型タブレット)だから無償の「アンドロイド」が圧倒的に多い。2013年のウィンドウズが3億2500万台だったのに対し、グーグル「アンドロイド」は8億8000万台だった。15年にはアンドロイド端末は13億台を突破するという。コンピューターの世界は、IBMの成功例をみれば解かるように、OSを押さえた者の勝利だ。つまり、購入者がコンピューターを選ぶ時にアプリケーションの数が多く、普及しているマシンを選択する。ダウンサイジングにより、大型からパソコンの時代に移行し、マイクロソフトは、「ウィンドウズ」でOSを寡占し圧勝した。ところが、モバイルに移行した時点でも、過去の成功体験が忘れられず、OSを有償化したため、無償のアンドロイドが8割近くを占める。グーグルのサービスで稼ぐというビジネスモデルに敗れてしまった。マイクロソフトも目減りするOSライセンス収入の代わりに、サービス収入の拡大をめざしているが、先発企業から出遅れて上手くいっていない。愚生は、アップルのタブレットi-PADを利用しているのため、マイクロソフトがアップル製品にも「オフィス」を提供してくれるというニュースはありがたい。はっきりいって、オフィス以外のマイクロソフト製品を欲しいとは思わない。モバイル市場での巻き返しに本気になったといっても、過去に何度も「ウィンドウズフォン」で失敗している。ビジネスモデルの転換は容易ではないだろう。スマホも成熟期に入ろうとしている、今、ブームに乗り遅れてしまった感がある。日本では、米アップルのi-Phoneが圧倒的に売れているからアンドロイドのスマホも苦戦している。その中で、ウィンドウズフォンなど売れるとは思えない。残された道は、基幹系業務と整合させた法人向けソリューションしかないだろう。
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