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2014年4月30日 (水)

自宅以外の土地など持つものでない

T02200124_0800045012923992396 土地神話の中、オイルショクやバブル経済を経験した愚生には複雑な気持ちがある。1990年前後は、不動産投資ブームだった。女優の<真野あずさ>が、借金も女の甲斐性だといって鷺ノ宮に土地を買ったとういう話や、将棋指しの<田中寅彦>までも日経マネーで邱永漢と投資対談をした。株では、歌手の<畠山みどり>が畠山買いという手法の株売買をしていた。2000億円もの負債で破綻した<千昌夫>なども含めて猫も杓子も実物資産に投資した。愚生のまわりでも、大きなローンを組んでマンションを購入したとか、NTT株(売買は1株単位)を何株持っていることが話題になった。酷い話では、相続税軽減のため数億円借りてマンションを建てたが、数年後に土地建物の併せた評価額が借金の額より少ないという同僚までいた。日経平均が、三万六千円から一万円以下になった時もあったのだから当然のような気もする。芸能人の財テクではなく、黙々と会社人間として働いてきた人が、インフレ対策にとウサギ小屋のような自宅を購入した例も多かった。そうした勤め人たちが、世相に翻弄されて、一度の失敗だが人生において致命的な損害を受けた。今から思えば、現金を土地や株に換えた人は全て損をした。さらに、借金をしてまで実物資産を購入した人は大損をした。訳がわからず、臆病に土地も買わずに現金でしまい込んでいた人たちだけが、デフレで得をしたようだ。少子高齢化の下で、自宅以外の土地など持つものでないといいながらも、近所に売り地がでると価格が気になってしまう。

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